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専門医?の安売りバーゲン

先日、少し歳の離れた医療関係者ではない従兄弟と話していて、「内科と外科で開業はどっちがしやすいのか?」「専門医にも差がないのか?」という基本的な質問をうけた。 本音をいうと、開業しやすいのは内科で、外科でも整形外科や眼科、耳鼻科は開業しやすい科であると思う。 例えば、外科医は大きな病院で研鑽中でも、「すでに診断がついたもの」を治療する役割だからである。 純粋な「消化器内科」と、外科の医師はプライドもあるのかどうか私には不明だが、「消化器科・外科」と標榜する傾向があるので判りやすい。 開業した時点で「診断」の経験を積むのでやや不利なのかな、とも思っている(全然そうでもない医師もいるので難しい) 専門医は各学会が人集めのため、専門医を乱発するので「今は逆に意味がないな」と思っている。 もちろん勉強しないと取れない専門医もあるが、開業してしまうと、その維持が非常に難しく「学会のため診療を休みます」ということになるのだが、大病院では代わりの医者が外来を務めるのだが、開業するとそういうわけにはいかないからである。 既得利権もあり、年寄りの医師は優遇される傾向にある。 他県でえた資格も県が変わればダメということもあったりする。 もろに既得利権者が考えそうであるが、高知県もそういった科があるのも事実である。 医療だけではないのかもしれない。 他の業種でもあることかもしれない。 その辺は働いてみないとわからないことなのかもしれない。 声を上げにくいし、歳をとるほど、既得利権があるため声をださない場合が多いように感じている。 高知県では30歳から50歳未満の医師が非常に少なく、また私は人のことが言えないが、最終拠点病院での勤務が非常に少ない。 そうなると教える医師である年代の医師が少なくなるので、現場は疲弊し悪循環に陥ってしまう。 医師の数を増やしても、内科や外科になる医師が少ないのであれば、意味がない。