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理念、方針は企業の基礎であり、コンセプトは長の考えで長期的なものは変えず、短期的なことは臨機応変に対応するべき

9/1の朝刊(高知新聞)に寄稿する内容として、医療法人大和会の理念、方針について、今時の言葉で解説をしました。 非常に大事なことで読み返してみても、よく作られているな、と思ったものです。

私は大学時代にバスケットボール部でいかにチームのコンセプトが大事かを教わりました。 野球のノムさんが「野球とは?」「人生とは?」などが大事、と執筆されたほんで書かれており、「野球とは考えるスポーツ」などと、即座に言えなければいけない、と常日頃から何事にも「とは?」と自分で考える癖をつける重要性を説いています。 「医療とは?」 誰が診療しても同じ結果になるくらい、普段から用意しておく必要性がある行為であり、一生つづく学問である  が私の答えです。
バスケ部では、「硬くゾーンディフェンスで守って、リバウンドをとり、速攻で点をとる。速攻が駄目なら速攻崩れで点をとる。それでも駄目ならハーフコートオフェンス」という結構決まりごとがありました。 私は副主将と主将をあわせると3年間になるのですが、OBからよく「今のチームのコンセプトはなんだ?」と初めて聞かれた時は、「ゾーンディフェンスを増やして撹乱することで守って、、、点は速攻を中心に」と答えていましたが、当時のメンツだと、ハーフコートオフェンスが強かったので、コンセプトを変える必要があったのかな、と振り返って思います。 「バスケットボールとは?」 野球と違いつねに動いているスポーツなので、臨機応変さがより求められますが、やはりコンセプトに皆がしたがい、さらにコミュニケーションを試合中に常にとること、だと思っています。

少し前の先の知事の会見では、Go Toキャンペーンはうまくいった(一定の成果をもたらした)、高知はコロナで切迫していない、という返答でしたが、その後すぐに市内で感染者が増加しました。 高知県のコロナウイルスに対するコンセプトは日曜日の朝刊をみても四国で唯一「不透明」ということになっています。

主将=知事 の コンセプトが問われている時期はとうにすぎ、コンセプトが明確にされないまま医療がなされている状態です。 コロナ医療機関を県が募集したところ(1ヶ月前です)、結果は診療所は全て参加せず、という結果でした。 その結果を踏まえて知事は「かかりつけ医であるクリニックに協力してもらわないといけない」という発言がありました。 今の高知県という企業の理念は?方針は? 尾崎知事の方針を続けていく、ということなのでしょうが、コンセプトがはっきりしません。 リーダーの資質が問われているのではないでしょうか? 決して浜田知事が駄目だというわけではなく、適材適所で、知事ではなく、違う立場でこそ活きる人なのではないか、と思います。 一町医者がいうことではないという批判もあるかもしれませんが、そのコンセプトで、我々医療機関の診療スタイルが変わってくるのです。 医療機関もそうですし、企業や自営業の方もそう思っているのではないでしょうか?