消化器疾患について

胃カメラの診断学は劇的に新しくなっています(患者さんは「癌」を心配している)

先日もブログで、胃カメラは「喉頭・声帯・食道・胃・十二指腸 ビデオ」とするべき、と書きました。

さて、ではどのように、それらの臓器を診断しているのか、当院での「胃カメラ(とします)」は、「超」最新の機種を用いており、喉頭、声帯、食道、胃は2回診るようにしています(胃カメラを2回飲む訳ではなく、1回見渡すだけではない、という意味です) さらに喉頭(咽頭も)、声帯、食道、胃は、2回目を診る時に、3色の色彩コントラストを使用して、超早期の癌を見逃さないように工夫しています。 これが新しい診断方法です。 この方法で、胃の萎縮や、粘膜が胃ではなく腸の粘膜に置き換わっている(これは癌の発生を高める所見です)腸上皮化性をも診断しやすくなります。

胃カメラ一筋で、単色の機器をつかい、萎縮の部位にこだわり、胃炎の分類を事細かくする診断方法は、過去の診断方法だと、本日の勉強会で自治医科大学の先生がおっしゃっていました。

私もそう思っていたので、凄く面白い勉強会でした。 患者さんは「萎縮の程度を知りたい」「胃炎の分類を知りたい」という理由で胃カメラをうけるハズはないと思います。 「先生は癌を見逃さないんですよね」という気持ちで、胃カメラをうけるはずだと、私がカメラを飲むなら思います。 医学に100%はありませんが、医学に限界はないと信じている自分にとって、最新の診断方法を学び続け、一宮地域の「治る」がん検査を行っていきたいと思います。

※胃カメラの説明の時に、赤色だけ(胃の粘膜は赤色です)の写真で説明された場合は、古い診断方法の可能性があります。 私は自分自身や、患者さんにとってベストな検査をしたいと常に思っています。 もちろん自分に出来る事の限界もありますので、大きな専門病院に紹介することも、患者さんのためだと思っています。