さて、以前にも書きましたが、話して嫌な印象をうける相手とは、いくら話し合いをしても、こちらが血圧が上がるだけで、健康被害がでます。 そういったことを相手に話しても無駄です。 その方はいわゆる「人格障害」という病気なので、自覚がないのです。

私自身、仕事をしていく上でも、仕事外のプライベートでも、こういった、相手の神経を逆撫でする人物とは会わないようにしています。 しかし、生活をしていく上で、運悪くそういった人物が現れて生活をめちゃくちゃにされることがあります。

日常診療をしていても、そういった被害にあわれて、血圧が上がった、眠れない、などの症状を訴える人が多いのです。

50人に2人いるとされているPD(人格障害)の方とは、生活面では「あなたとは金輪際会いません」ということが大事です。 その人の代わりなどいくらでもいるからです。

他の診療所から紹介状をもたずに来院される患者さんがおおくいます。

当院では聴力検査ができたり、全身のエコー検査をしているので、そこで他院に紹介することもあります。 長年、アルコール性肝障害、とされていた人が、検査をするとC型肝炎だったので、例えば高知赤十字病院で治療してもらい、その後の経過は当院で見ていたりします。

脂肪腫か脂肪肉腫か、膿瘍か迷うケースもあり紹介することもあります。

糖尿病が急に悪くなり、本人には思い当たるケースがない、なら絶対に「癌」の可能性を外してはいけません。
そういった基本的なことを「知らせる」ことは医師として当然だと思っています。

私はサッカーを幼稚園からしており、当時の田舎では野球が流行りでしたが、小学校5年生やたまに来る中学生に入って、幼稚園児は邪魔者扱いでした。 しかし、キャプテン翼、というアニメが始まりみんながサッカーを始めることには、すでに2年以上練習をしていたので、徳島大学付属小学校では2年生のときは、昼休みに6年生と、ジャンケンをして人を取り合う、という最も上手な人物となりました(もちろん地元では、みんなが下手くそすぎて、わざとミスをするくらい気をつかっていました)

しかし、高知に来て、さらに中学からは自分よりも上手い同級生や後輩の存在があり、受験勉強もあったため、高校一年生でやめました。 理由は、ポジションが、攻めるフォワードから、当時は格下げともいえる守るディフェンダーになったこと、もあります。 そこで「スラムダンク」「Dear boys」というバスケットボール漫画にであい、サッカーや野球とちがい、全員で攻め、全員で守る球技ってあんまりないな、と思い、帰宅部の連中のバスケットボールに参加したりしていました。
大学では、こんなにのめり込むほどのものが自分にあったのか、というくらいバスケットボールに打ち込みました。 先輩がよかったからです。 これに尽きるのですが、いくら怒られても愛情があり、試合に勝ちたい、という思いのなか、後輩を育てる、という雰囲気は最高でした。 自分自身が主将になり、その雰囲気を保てたかどうかは周囲が決めることですが、主将をやめるまでの1年生から4年生の秋までの練習時間は医大生としては異常なほど長かったと思います。 後輩にも恵まれました。

私は、1年早く生まれれば留年して、1年遅く生まれればアメリカに行き飛び級してでも、あの時代のあの学年のバスケットボール部に大学で入らなければいけない、自分というものの基本が学べない、とすら思っています。
ちなみに、私の身長は175cmと医学部バスケ界でも低いか中間くらいで、シューティング・ガードか、スモール・フォワード、というポジションでした。 守備力をだれよりも体力でカバーして、速攻要因として2年生からレギュラーになり、3年生になるころは、3Pシューターも兼ねていました。 当時、3点シュートを打てる人は部内で限られており、2年生になるまでに毎日練習し、合宿の休憩時間も休まず、その成果をみてもらい、「3Pシュートをうってもいい」と認められたので、先輩を差し置いてレギュラーになれました。 医療においてもそうですが、自分の武器を持たないといけません。 それは、周囲から「認められるもの」でなくてはいけません。 例えば、心臓リハビリテーションがはやっていますが、「研鑽・研究」なしで、いきなり「冷麺はじめました」よろしく「心臓リハビリ専門です」は、通常ありえないでしょう。 私自身、心臓リハビリテーションにハマり、そことこだけを最終拠点病院でセンター長をしながら、緊急カテーテル治療、心臓エコー検査をしていたので、胸をはって、「心臓リハビリは専門です」と言えます。

最近はないのですが、心エコー検査で正常と拡張能障害との違いがあり、55-60歳で以上で拡張能は年齢相応に低下するので、問題ないのです。 要はその程度を調べる手段を心エコー専門医は持っていないといけません。

これは他業種でも同じだと思います。 いくらお金をかけた車や家、カバンに時計でも、説明ができず、売ることだけを考えている会社もあります。

何事にも知識が大事で、それを客観的に裏付けるデータを持っているのが常識です。

こういうことが出来ない人が50歳や65歳以上の人でもいます。 例えば、メールのチェックです。

一日朝と夕のチェックとそれに対する、返事は常識と、世の中の教科書には書かれているとおもいますが、それが出来てない人が非常に多い。

私は「コスト無し」の患者様からも、保険請求もしない、で、心エコーをすることがあります。

そのとき主に見るのが上記です。 もちろん心臓の動きや、静脈の張り具合も見るのですが、

上記だけ、とう人もいます。 どんな人か? それは心不全の治療薬を変更した人などです。

できるだけ利尿薬は減らして腎臓を守りたいけども減らしても大丈夫かどうか、の判断などに、聴診器代わり(もちろん聴診もしますが)に検査をします。

ただ、次回検査をする、ということを決めておかないと、時間の制約で患者様をお待たせすることがありますし、コストがかからない、ということをご理解いただけない方、また無用な検査はしてほしくない、という患者様もおられますので、そういった方には必要なときに、通常の心臓エコーを定期検査として施行しています。

これはあくまで「サービス」という側面があり、私の知る限り、徹底してこういった取り組みをしているのは徳島大学の上司の医師一人です。