来週から始まる、放射線科の医療ドラマです。 最近の医療ドラマは監修がしっかりしていて非常に質が高いと思っています。 私自身も放射線科の研鑽をしていたので、録画してでもみれる範囲で見ていたいと思っています。

さて、こういった大病院での実践的なドラマは、実際の医療の現場とほぼ同じように制作されています。

医師、看護師など、医療関係者に向いていない人、がいるのが実情ですが、適材適所で私は「明らかに」向いていない人は辞めるべきですが、それ以外の人は部所を変えてみるといいと思っています。

皆さんは開業医は、大病院よりも腕が劣る、という考えの人もいるかと思いますが、開業するには、大病院での研究(研鑽)をしたから出来るのです(出来てない人も開業しているのですが、、、)

逆に考えると、開業できない、という医師もいます。 何かに特化し卓越した技術をもっているけども全身を診れない、特に最終拠点病院で責任者になったことがなく自信がない、自分で向いていないと考えている人、などです。

いろんな医師がいて、適材適所なのだと思います。 その医師の考え方次第です。

一番悪いのは、「追い出され開業」です。 教授が変わったりして、大学病院や大病院でのポスト(役柄)がなくなり、年をとってしまって、行き場がなくなり開業、というのが最悪の開業の仕方です。

一宮地域では、予約制をしている当院はめずらしいようです。 予約といっても、半予約のようなもので、予約なしでも診させていただきます(心療内科のような完全予約制ではない、ということです)

開業当初、地域性のこともあり、予約制ではなく、来た順番にみていく、という方式も進められましたが、電話でも予約ができるようにすることや、予約制にすることで、次回検査があるときなどに説明がわかりやすい、というのがあります。 もちろん予約制でない人も検査は、次回こういったことをします、とは説明します。

今後、クリニックは当院のような半予約制になっていくと思います。 予約外でこられた患者様も、私自身が、「病院の待ち時間ほど無駄なものはない」と思っているので、少しでも待ち時間を少なくする方法を日々考えています。

 

正直、元号制度は廃止して、西暦にしてもいいのではないかと思います。

理由は元号の変更によって、いろんな所で混乱が生じるからです。

例えば役所・会社などでのコンピューターの変更。

元号にそんなに意味はないのではないか、と思うのは私だけでしょうか?

元号が変わるたびに国としても出費が増えるのであれば、それは国民の税金なので。

 

私のオーベン(指導医)からの教えですが、医療を漠然としていては医師の腕はおちていく一方です。

他人から最近のトピックについて、研究会などで教えてもらうだけ、も、腕は落ちていくと私は思っています。

自分がわからない部分をそのままにしない姿勢、それに加え、研究をして論文を書く(今年になって2枚書いてacceptされました)ことで色々調べ物を英語でして、最新の情報がわかります。 いわばその道のプロになるつもりで論文は書くものです。

それをもって、患者さんの治療にあたるべきだと思います。 医師免許をもっただけの人は医師ではありません。

糖尿病のガイドラインは大きく変わって、HbA1cという1-2ヶ月の血糖値の平均値が、6.0以下が望ましい、7.0以上は合併症がでる、8.0以上はその確率が大きい、というものですが、これは、以前と比較して、「低血糖にならないように、甘くしたガイドライン」であると聞いています。 低血糖は直接死に至ることもあります(もちろん高血糖もそうですが、低血糖のほうが危ない)が、場合によっては、8.0以上でも8.5以下ならコントロールは十分である、という文言もあります。

その中にSU剤という、簡単に言うと、膵臓にムチをうって、無理やりインスリンを出させる薬です。 当院ではこの危ない薬は処方しません。 20年まえほどは、この薬が主流で、他の良い薬がなかったのもあったのですが、当院では他院で処方されている強いSU剤を患者様の同意をえて、弱い薬に変え、その後、SU剤を中止するようにして、現在糖尿病の方に処方することはしていません。 SU剤は簡単に血糖をさげることができますが、下がった血糖はひょっとすると血管の内側に溜まっているかもしれません。 できれば使わないことが推奨されています。 その代わり、超短時間の食直前にインスリンをださせる、膵臓に負担が少ない処方はします。
もちろん、case by caseのこともあり、SU剤がでたら駄目、というわけではありませんが、まずは「食事療法」、「有酸素運動」、そして食後血糖を意識した処方が大事だと思っています。 これは、四国こどもとおとなの医療センターで、HbA1cが高い人は、ステント治療ができないことがある、という経験から、低血糖に十分気をつけて処方を心がけています。