当院では、胃カメラを「富士フィルム」の最新型のものを利用しています。 胃カメラ、大腸カメラには2つの会社しかなく、もともとは「オリンパス」のみでした。

最新のものには、「色調」を変えてみることができます。 オリンパスは基本の色と、粘膜表面をみる特殊な見方がありますが、富士フィルムはそれに追加して、癌を見逃しにくい色調でもみえるシステムがあります。 あなたが検査をうけている胃カメラは、色は緑色だったり、紫色だったりしていますか?

明らかに早期の癌の発見率が高くなります。 (バリウム(もうしてはいけない、と思っています)<<<)胃カメラ<<<色調を変えられる胃カメラ です。

 

現時点では不明ですが、3年前は高知県では福田心臓・消化器内科でしか、大腸CT検査はうけられませんでした。 これは、CT検査で4分くらいで、大腸カメラを入れたかのような画像が得られる検査です。 もちろん直接みたり、組織をとったりはできませんが、私自身が大腸カメラ(私は7年前までは大腸カメラをしていましたので、徳島大学や京都日赤では、患者さんにするには自分がうけないと駄目、という時代があったのです。 その時に見逃されていた1mmの大腸ポリープが見つかりました)をうけたことがありますが、「楽さ」は、1/100くらいです。 その上、肝臓や膵臓などの悪性腫瘍なども検索できるので良いことばかりです。 私自身、大腸CT研究会に属しており、一宮きずなクリニックを開業してから2年間いけていませんが、どのようにみれば悪性のものの可能性が高いかを判断できるようになっています。 弱点としては、見逃しよりも、悪くないものも「腫瘍かもしれない」と、所謂、感度が高いので、実際に大腸カメラをすると何もなかった、ということもあり2度手間になる可能性がありますが、大腸CT検査でなにもなければ、1回ですみます。 大腸カメラは1回ですみますが、どうしても患者さんの痛みで奥まで見えない場合があるのです(腹部の手術をした人は癒着があり、カメラが入りにくい可能性がたかまります) そのときは大腸CTをします。 昨年から、大腸のバリウム検査(実際はバリウムではないのですが)はしないことに全国でなっています。

吃逆(きつぎゃく)ともいう、しゃっくり。 横隔膜の痙攣が原因です。 24時間以上つづくと生活に大きく支障が出てきます(不思議に思われるかもしれませんが、患者さんはいつか治るだろう、と半日以上、しゃっくりが続いてもそのまま、という人が多いのです)

まずはとめること、を医院ではしながら、しゃっくりの原因で悪いものを除外していくことが実は大事です。 とめるには、点滴や内服で安定剤(筋肉ではる横隔膜が弛緩(ゆるむこと)します)、漢方薬や西洋の薬の組み合わせで治療しながら、年齢にもよりますが、「脳梗塞」「膵炎」「胃潰瘍」は必ず除外しなければなりません。
その場しのぎの治療では、時に危険である、ということです。

症候群、というのは、病気ではなく、「状態」をしめす言葉です。

題の状態は、主にストレスで、過換気気味になって(嫌な人の前だと息遣いが荒くなるでしょう?)、本来は気管にいく空気が、食道や胃に行くので、ゲップがでたり、膨満感がでたりします。

ガス抜きや、吐気をとめる薬が対症療法となりますが、根本的にはストレスが原因なので、それをなくさないといけません。

ストレスをなくすには2つだけです。 1つは寝ること。 もう一つは、「嫌な人に会わないこと」です。 2つ目が難しいのですが、ストレスの9割以上が人間関係とも言われてますので、こころがけて、嫌な人とは疎遠になるようにしないと、自分の体が守れません。

私は内科を標榜するなら、特化したクリニックをかかりつけ医にするのは、「良くない」と思っています。 整形外科や耳鼻科などは特化したクリニックはいいと思いますが、全身をみる内科で、一つのことだけ、をかかりつけ医にするのは危険で、すでに「内科」ではないと思っているからです。 そういった、特化したクリニックが内科系でもあってもいいとは思いますが、「内科」の標榜(看板)はしないでほしい、患者さんが勘違い(内科だから全身をみてくれる)してしまい、不利益を被るからです。

循環器だけ、消化器だけ だと、自分の身を自分で守らないといけません。野球の二刀流のように、医療は糖尿病や血管疾患もみれる、三刀流以上の「何でも屋の内科」が、かかりつけ医としてふさわしいと思っています。

当院ではそういった診療を心がけています。