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一宮きずなクリニック

いわゆる「胃カメラ」のことです。 「胃は胃がんで全部とったから、胃カメラはしない」は危険です。 胃カメラという名前が悪いと思います。 医師(とりあえず私は)は胃だけでなく、その患者さんにとって、ピロリ菌もいなくて、胃炎も軽度の人に対しては、胃はもちろんですが、アルコール摂取量や喫煙量などを考え、食道や咽頭・喉頭、声帯の上部を(私は)必ず、観察します。 観察する時は、胃もそうですが、2−3往復し、色を変えてみます。 単色で観察すると、赤色のなかで赤色の病変を見つけることになるので超早期が分かりにくい事がありますが、色のコントラストをつけて、緑色(胃では緑色や紫色)の中で赤色の病変を見つけるのは容易です。
図のごとく、ある程度進行(といっても早期には入るのですが)した食道がんは単色光でも容易に観察できますが、このとき、実は逆方向に、「超早期」の食道がんがある症例がありました。 一つ癌をみつけると、そこだけ、と人間の心理で思ってしまうのですが、色彩コントラストを使用すると、自然と目に入ってきます。 つまり見逃しの率が圧倒的に減ります。

患者さんの「癌を見逃して欲しくない」という思いを重視して、医学に100%はないとしても、100%に近づけるように、最新の機器を使用し、苦痛のない検査をこころがけ、私自身も日々研鑽をつみたいと思います。


暑い日が続いてますが、まだ梅雨明け宣言がされてないという、今年の梅雨はいつからいつまでだったのか分からない、という印象でした。
私は金曜日の最終便で名古屋に行き、土曜日の早朝から岐阜で開催された心臓リハビリテーション(心リハ)学会に参加してきました。 ちなみに土曜日も早朝から演題を聴講しに、宿泊している名古屋から岐阜まで行き、最終の便で高知に帰ってきました。 学会の演題は、今回は自分が演題をだしていないので、一つの項目に注目し、聴講に徹してきました。 約10年前とくらべ、演題のレベルも上がったな、と思いながら、相当練り込まれた演題で勉強になるものもありましたし、聴講者から質問があっても(私も質問したのですが)、まともな答えが返ってこない演題もあり、演題を出せば必ず(?恐らく)採択される学会であることが問題だと思います。 レベルの低い演題は採択しないことも大事だと思いますが、学会側としては、出来るだけ参加人数を増やしたいので採択をせざるを得ないのが現状だと思います(第20回の心エコー図学会を開催したときには、レベルの低い演題を採択しなかった学会長(私の恩師です)の英断は凄い、と当時から思っていました)
さて、連休中ですが、私は学会中の空き時間やホテル宿泊中、移動時間、そして高知に帰ってからも、次の日が休み、のときは多少無理をしてでも、勉強することをルーティンにしています。 普段の日も勉強するのですが、次の日の診察に支障がでないように、徹夜気味の勉強はしないようにしています。
この連休で、8月、9月の医師・検査技師向けの5演題の講演のスライドと、論文執筆、依頼されている心エコー、心リハの本の執筆を書斎に籠もりしていました。
私の現在の生き甲斐は、自分の勉強を患者さんの治療に活かす事です。 漠然と本を読むだけでは勉強になりません。 とくに一町医者こそ、そういった活動が大事だと信じています。
11月には私が世話人として開催する、高知での心リハ研究会があり、講師に優れた理学療法士の先生をおよびしています。
町医者としての総合医で、専門を極めるつもりで、今後も勉強を重ねていく、これが生き甲斐です。


土曜日の診療は、私が診療出来ずに患者様にはご迷惑をおかけしました。
岐阜で開催された「心臓リハビリテーション学会」に出席し、「評議員」に選出していただきました。 高知県では2人目で、医師では初です。
同時に四国支部では評議員を務めていましたので、自動的に「理事」になることになります。
これまで以上に、医師として、単なる「心リハがいい」だけでなく、「正しい」「適切な」心リハの普及に務めていくように理事の先生からもメッセージを頂きました。高知、四国で、適当な(スキマ産業)心リハではなく、本来のリハの普及に務めていく所存です


この研究会は、事前に手紙がきて、出席を確認する、という敷居が高い研究会で、とある大きな病院の心臓血管外科の部長の先生が呼んでくれてから毎年出席しています。
循環器、呼吸器、膠原病科(リウマチなどを扱う科)の先生が講師を務めます。
肺高血圧といっても、我々、循環器専門医は、心不全に伴う肺高血圧(心臓の中に血液が渋滞して、肺から血液が帰って来れずに圧が上がる)を見ていますが、この研究会では、肺動脈そのものに問題がある場合の肺高血圧について学ぶ事になります。
膠原病のなかでも、全身性強皮症(昔は進行性という枕詞がついていましたが、医療の進歩でその言葉はなくなりました)についての講演内容は非常に面白く、「この病気で亡くなった有名人はあまりいなく、画家のパウル・クレーで、晩年は病気と戦いながら一筆でかけるような作品になっていた」という、スライドとスライドの間に時折みえる、パウル・クレーの絵画が経時的にみえ、最後の絵でその説明があり、講演+最後に種明かし、という趣向に感銘を受けました。
色々勉強になったのですが、少し違う点から勉強になったことがあります。 膠原病性の肺高血圧に対しては早期から治療して、「余力」を残す事が、患者さんのQOL(生活の質)維持につながるという講演内容から、先日私に執筆依頼がきたテーマの一つである、「右室機能は心臓リハビリテーションに関与するか?」というものの答えになるような内容でした。
実は、このことは既に論文してpublish(世の中にだしている)しているのですが、左室の障害に対する、右室がもつ余力、をFIT index(左室と右室を統合した世界初の指標)として私オリジナルの心エコー指標が答えになっていると感じました。 実は世界に無数ある心エコー機器の中でも自動的にこのFIT indexが計算されて表示される機器は一宮きずなクリニックに置いてある機器だけです。 この指標は、①急性心筋梗塞を起こした人の予後予測に役にたつ(指標が悪い人には要注意で治療を濃くする必要があります)、②運動耐容能(体力)と相関する、③心臓リハビリテーションをする前から、どこくらいの脈で運動すれば、有酸素運動か予測ができる、などの利点があり、重宝しています。
心臓リハビリテーションを行うにあたって、少し頭を使えば、大掛かりな機械など必要ない事がわかります。 大きな病院で超重症例を経験しないと、こういった指標はあみだすことはできないので、そういった経験がない人は機器に100%頼らざるをえません。
だからといって、大掛かりな機器を否定するものではありません。全くの経験がないまま心リハで開業するときに、機器をそろえないクリニックもあるからです。
梅雨明け宣言が昨日の暑い中でもされてなかったようです。 今年は梅雨がいつからだったのか、いつまでなのか、よく分からない年だったな、と感じながら…


今週の7/15日は、私が「心臓リハビリテーション学会四国支部評議員」として、7/15、7/16の学会に参加するようになり、7/15(土曜日)の診察は、福田心臓・消化器内科の理事長、福田善晴先生が外来診療をいたします(私の父親です)

福田善晴 医師は、循環器はもちろん、消化器内科など、その他の「リアル・ガチ内科」(なんちゃって標榜してナイカ(内科)、ではありません)に精通していますので、安心して当院の外来に来てください。

私自身は、現在、「心臓リハビリテーション」のトップの先生が監修され、執筆する著書の一部に、私の執筆が依頼されました。 四国では私一人で、診療所では当院を含めて2施設だけです。 選んでくださった先生に感謝するとともに、その本を読んだ方の普段の心臓リハビリテーションを行うにあたり、役にたつ情報を間違いのないように書かせていただきたいと思っています。 大変光栄な事です。 今後とも、医療に100%はありませんが、限界もない、を信条に診療に従事して参りたいと思います。


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