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風邪を診ない医者は、ヤブ医者である

風邪という決めつけをすること自体がまず問題です。 また風邪症状ほど難しい症状はない、という格言もあります。 2019年感冒症状できた患者さんに確実な2名心筋炎の方がいて、緊急で大病院に搬送しました。 髄膜炎の患者さんも1人いました。

風邪を診ない=風邪の診断をつけられない という 医療レベルです。

風邪(感冒、ウイルス性咽頭炎)は、その10%が細菌性とも言われています。 何人もみて、その後の経過をみることが経験になり、どうすればよくなるか、を医師として勉強するわけです。 喉の所見も視えない医師が名医のはずはありません。

感冒は症状があって、病院に来るのです。 救急をしていて、夜間もくることもあります。 そのときに、「寝てれば治る」という考えで、症状をとることもしないのは、非人道的とも言えます。

医師たるもの、患者さんの立場に立つことが重要だと考えます。

「風邪を診ない医者にはかからないこと」を、医療をするものとして、私の格言とさせていただきます。