最近医療関係者ではない人と喋っていて、非常に不可解なことを言う方がいました。

「相手に喋った」=「説明した」と思っている方がおり、「医療の世界ではありえない」

と思った次第です。

私を含め、ほぼ全ての医師は、「説明をすることは、相手に納得してもらうことである」という認識をもっています。 しかもその上で、どのように今後なるか、まで未来の予測を説明し、患者様の意思を最も尊重する生き物です。

不思議な世界もあるものだ、と、なかば諦めたものでした。

スギ花粉症に対しては、近年以前のような注射ではなく、舌下錠があり、一宮地域のクリニックでは私が認定をうけた治療医です。

この5月からは14日処方のしばりがなくなり、28日処方が可能となりました。 この治療を受ける時期は(うけるのに適した時期は)、6月〜8月から始めるか、10月から1月から始めるのが、花粉の飛散を考えると適しています。

3年から5年間内服すると、完全に治る人もいれば、治らなくても、飲み終わってから5年間アレルギー症状が出なくなる人もいます。 しかしながら、飲み始めの1年間はアレルギーの薬が必要であることが多く(急に治らないので)、10人に1人は効果がない人もいるのですが、それを予想することは難しいのが現状です。

大きな病院でも町医者(といっても、初めから町医者になる医師はいません。 大きな病院で研鑽した医師が町医者になるのです)でも、医者の腕、は個人個人でだいぶ違う、と思うことが多々ありました。

それは、総合的に、という部分もたしかにありますが、何が得意か、という部分だと思います。

整形外科なら、膝ならこの先生、脊椎ならこの先生、肘ならこの先生、と得意分野があるわけです。

医師もそうですが、どんな職業、その他のことにも言える、私の持論ですが、

見学<体験<研修<<<研鑽<責任をもった研鑽<研究  の順です。

見学、体験だけで、研修とは名ばかりの数日のレクチャーで、専門をなのって言い訳がありません。

これは医師以外でもいえることです。

医師は「師」で、人にものを教える立場であることを理解すれば、自身で研究する力が必要です。

弁護士は、武士の「士」からきているので、基本、戦うのが仕事です。 頼りになる方は、師、でもあることが多いでしょう。

理系と文系の最高学部でも、働く上で、意識が違うことがあります。 弁護士も医師もピンキリでしょう。 ただ、医師のキリでも、最低限のことをあなたにしてくれるでしょうが、弁護士は、あなたの為に戦ってくれるかもしれませんが、キリの弁護士は、竹槍で突っ込むだけで、それが間違ったことをしていても、誰も咎めることができません(保険医療制度などないからです)

心エコー検査で異常があったり、採血検査(BNP)で異常があったり、その他の心臓病の危険因子がある方は、すでに心不全の状態であることを自宅するべきで、早期治療介入が重要です。

心不全は、急に悪くなってそのまま突然死がある病気ですが、癌のように徐々にわるくなって最後は急に、というわけではありません。 一旦治療をすれば、よくなるのですが、以前ほどの心機能にもどるわけではなく、徐々にわるくなっていってしまう、という病気です。

早期の治療と、一旦強く症状がでた後は、再発がないようにすることが大事です。

紹介先で1年後に見ます、という返事があり、その後全くなにもされていない、ということもありました。 非常に怖いことだと思います。

腰が痛かったり、肩こりには非常に効果があります。

ネオビタカインという注射を、簡単に言うと、痛い部分、神経的な大元の筋肉 に注射することで、ぎっくり腰になりそう、という方は痛みがなくなります。 ひどい肩こりにも効果があります。

自分自身がその恩恵を受けているので、教えてもらいながら会得した整形外科です痛み止め注射です。

ネオビタカインの半分は局所麻酔薬、半分は血流を良くする成分、なので即効性もあり、根本的な治療にもなっています。

肩こりがひどければ一度来院してください。