CT検査で見つかった肺の中にみられる、結節、白く映ります、は、その方の喫煙歴や肺気腫の所見があるかどうかによっても変わってきますが、そのサイズで、再度CT検査をとる期間がほぼ決まっています。 ある程度の大きさなら、簡単に言うと、3ヶ月後、で変化なければ、そこから6ヶ月後、そして、1〜2年後の経過観察を必要とします。

異常があれば、詳しい検査ができる、大きな病院に紹介することになります。

レントゲンで異常がないと判断されても、CTで見える場合もありますし、レントゲンで見えたら、確実にCTでは見えます。

ジェネリック会社は貼付剤(シップのことです)をどうやら作り慣れてないようで、今までなんともなかった人が、湿布をジェネリックに変えて被れた方を数名ですが経験しています。

以前にも書いたかもしれませんが、「先発品」と「ジェネリック薬品」は「全く違うもの」と海外では説明されます。 日本では同じようなものとグレーゾーンのような話になると思います。 また、ジェネリックでもピンからキリがあり、いいジェネリックは問題ないと思っています。

さて、湿布で最強なのはどれでしょうか? それは間違いなく「ロコアテープ」です。

つぎに、「モーラステープ」で、最後に「ロキソニンテープ」、となります。

もちろん合う合わない、ジェネリックでも全く問題ない、という方もおられると思いますので、

上記は私見ということになります。

膵臓の勉強会が控えているため、ガイドラインを紐解き(ちなみに消化器内科学会などに入っておらず、また、医療関係者でなくても誰でもダウンロードできそうです)、急性、慢性の膵炎について調べてみました。

(ちなみに医学の世界では、急性とは2週間まで、亜急性が2週間から3ヶ月、慢性が3ヶ月以上、が通常です。 肝炎の定義からそうなっただけのことで、疾患によっては時期の呼び方も変わってくると思います)

さて、急性膵炎に関してはそんなに大きな変化はないようですが、慢性膵炎の診断については、採血とエコー検査が重要になってきそうなのは変わらりませんが、なによりもアルコール摂取や症状、脂肪食もですが、無症候性の膵炎というものがかなり増えてきているようです。 ストレスなども原因となり、体重が増えない(膵液がでず、たんぱく質や脂肪を分解できずに、小腸から栄養を吸収できない)、採血で栄養を表す、Alb(アルブミン)が増えない、などです。

体重が増えず、なにやら原因が不明なで元気がない方、慢性の膵炎かもしれません。 アミラーゼ(膵炎のときに主に測定するもの)だけでなく、トリプシンやリパーゼを測定し、エコー検査をしてみませんか? エコー検査で異常があれば、CT検査が重要です。 最終的には大きな病院でのかなり詳しい検査が必要になってくる場合もありますが、CT検査を福田心臓・消化器内科に行ってとってらもうことになりますが、そこで「癌」ではないことが否定できるので、当院で、診断・治療が出来ます。

 

キャンサー、とは、癌、のことです。 例えば、胃がんの手術後で胃が1/3残っている人で、胃カメラをする時に、残胃と食道に癌が見つかった人がいました。 「胃がん術後だから」で、経過を見られていなかった、もしくは、本人が安心してしまっていた、どちらかだと思います。 おそらく胃は全切除、食道は早期なので内視鏡で手術できるかもしれませんが、紹介先での最もいい手段で手術がされると思います(食道は、いらない臓器、と言われることがあるので、食道も切除して、小腸を代わりにつなぐ手術をするかもしれません)

さて、高知市では、1つの病院、クリニックにかかっている人より、2つ以上の病院とクリニック(もしくはクリニック2つなど)にかかっている患者さんが多いデータがあります。 3つ以上の方もいますが、だいぶ少なくなります。 ここでいうかかる、というのは、1-3ヶ月毎にかかるということです。

大きな病院では、1年で、どの時期に、この検査をする、というのが決まっている場合が多い(そうでない場合や、外来医が毎回変わることもありますので、私のいた、四国こどもとおとなの医療センターとは違うところもあります)のですが、同じ疾患を見て行く上で、クリニックでは、大きな病院の一つの病気を見ているわけではなく、骨粗鬆症や、ピロリ菌除菌後の胃カメラの検査・治療もしていますが、大きな病院で採血をするときに、カルシウムが測られていなかったり、定期的な検査が計画的にされていれば、患者さんからとったら、その検査も必要だけども、「もう採血はしたから、しない」となったり、「胃カメラは病院通いで、疲れるからしない」となってしまいます。

私自身は、香川の医療センターでは、普段の診療は、基本開業医の先生に任せていました。 ただ、専門外の先生であれば、半年後くらいに紹介をしていただければ、という手紙を添えていました。

開業医の先生は、当たり前のことなのですが、患者さんからしたら、腕が落ちる、という考えを持っているのかもしれませんが、それこそ、経験豊富で厳しい研鑽を積まれた先生が開業しているのです(そうではない場合もあるかもしれませんが) なので、私は紹介していたわけです。 もちろん、難病で大きな病院で見た方がい人は必ず見ていました。 詳しい検査や、多人数の医師の意見でみえるからです。

高知県では騒がれることはあまりない、と思いますが、人ごみの多い京都や東京などでは、「感染症の否定は結核から」と習いました。 今でも、当院が気管支炎や肺炎の治療をする時に痰の検査を重要視していることには、結核の否定、も含まれます。

結核となれば4剤の治療薬で治しにかかりますが、そのうちの一つである、ニューキノロンという種類の抗生剤は普段の診療にも使われており、この薬剤内服後だと、痰から結核菌を見つけることが困難になってしまう恐れがあるからです。

痰がでないから、といって、では耐性化が予測される薬を投薬するのもどうかと思いますし、痰がでるまでなにもしない、のでは大学病院で入院している重症の患者さんに対して行う重要な治療方針でない場合以外は、治療の選択肢に入れるべきでしょう。

困っている人をそのままにしない、のが、医師である前に人として普通だと思うからです。