風邪か花粉症かわからない場合、当院では鼻腔鏡という耳鼻科の医師が使う道具で鼻の粘膜をみるようにしています。 すごく簡単にいうと、正常の鼻の粘膜がピンク色、風邪なら赤色、花粉症なら白色で、肉でいうと、霜降り状にみえることもあり、鑑別になります。

副鼻腔炎の方では、タイミングがあえば、副鼻腔からおりてくる粘液をみることで診断ができることもあります(ただこの方法で診断しようとすると数分以上かかることもあり、現実的ではありません)

風邪と花粉症が合併していたら、そのときは炎症が強くでるので、粘膜は赤色になるので、花粉症がマスクされてしまいます。 今年花粉症デヴューしたかも? というかたには、吸入に加え、食べ物に対してもアレルギーをもっているかどうかの検査(採血)もできます。

ここ数年、小学生、最近では大人でも、炭水化物を食べた直後に運動することで、「アナフィラキシー・ショック」といって、血圧低下、呼吸困難がでて、QQ車を呼ばなくてはいけない症例が増えています。 そういった方には、食事後2時間は運動しない、普段から眠くならないアレルギーの薬を飲んでおく、ショックを経験した人は「エピペン」を皮膚科で処方してもらい、いざというとき自分で注射してショックになるのを防ぐ、という報告がされています。

31演題中、クリニックからの演題は7例で、6演題が私でした。 シンポジウムを聞いていると、「ここで困った心リハ」というのが各県2施設の大病院勤務の方、8名が発表していました。 ちなみに高知で外来心リハを始めたのは私(福田心臓・消化器内科)です。 それも、香川県で大病院で超重症例も経験したものを、持って帰ってきて始めたのです。 おそらく大病院とクリニックで、責任者として心リハを立ち上げたのは、日本では私だけかもしれない(当時)、というくらい珍しい存在が「私」です。 その私の考えは、一内科医として、心臓リハビリ(心リハ)、を診ていましたし、今もそうです。 「高知では外来心リハをしているクリニックが少ない」という発表があり、高知県では少ないかもしれないが、「質」が高い、と言って欲しかったと感じる次第です。 心臓病の人は「心臓、心臓」となってしまい、さらに医療従事者が「心臓、心臓」というのが、非常に危険です。 今は一町医者ですが、一歩先の心リハをしている自負があります(福田心臓・消化器内科にて) 人生で初めての大病が心臓の場合、5年間で早期の癌がみつかる、という発表は、癌を診ない循環器医師からはわからないこともあるかもしれません。 クリニックはかかりつけ医として、患者様を総合的にみるものなのです。 大病院では、かかる科によって、検査に偏りがあるので良くない部分がある、と大病院に勤めていて思っていました。 「ここで困った心リハ」では、クリニックの現状を話さないと、大病院の事情だけで終わってしまって、私にとっては残念な2時間でした。
それにしても、循環器の救急患者さんをリハビリして、受け皿がたくさんあるのがいい、というのは、少し考えが循環器脳になっていると思った次第です。 その他の病気もみるクリニックでの受け皿が大事、と私なら発表したでしょう。 循環器も内科の一科目に過ぎない、という考えを、浸透させないといけないな、と一町医者が考えさせられた(またも)学会でした。
「心臓リハビリテーションよりも大事なことはたくさんあり、それが、かかりつけ医。 循環器しかみず、心臓リハビリテーションだけしていればいいわけではない。 心臓以外もみるのが、かかりつけ医として、患者様のことを考えたクリニックです」

当院で心エコーで異常を見つけた場合、ほとんどが原因がわかり、内服をせず経過観察するか、心臓の機能を守るお薬を飲んでいただき、半年後程度にその効果をみることが殆どです。 しかしまれに、特殊な病気で、大きな病院でしか治療(注射やカテーテル)ができない、というような患者様もおられます。 そういったときに大病院に紹介します。 しかしそこで、心エコーという当院ですでにした検査だけをして、特殊な採血検査、心臓MRIや心臓CTなどの検査が行われずに、経過観察するならその大病院にかかりつづける必要は「全くない」といって良いでしょう。 なぜなら、特殊な検査をしてほしくて紹介しているのに、同じ検査だけをした、ということは、「違う目で心エコー検査を見て」大きな異常がない、ということをその病院が言っているからです。

いろんな理由で、その後の心エコーのフォローは、特殊な場合を除いて、私がした方がいい患者さんがほとんどで、手術適応などの変化が出た時を逃さないように再度の紹介を、と思いながら診療をしています

べろべろの神様だそうです。 私は全く詳しくありませんが、「おきゃく」といった町おこしがあるようです(これ自体はいいと思いますが、そこで返杯が常識になって、べろべろになるまで飲むというのが良くない、悪い、と思います。 高知県を勘違いというか、そういう県です、とアピールしているのでしょうか) そのCMに、飲んで酔っ払っているキャラクターのべろべろの神様が「返杯ちょうだい」と出ています。 こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、私は土佐といえば酒の文化、が医師として全く良くないと思います、どうして行政はそれを言わないのでしょうか? 疑問です。 意味がわかりません。 返杯は一気飲みの強要とは違う、とされていますが、アルコールに弱い人にとってはたまったものではありません。 お酒の場では、相場が決まっていて、雰囲気の良い飲み会ではビール一杯で気分良くなりますが、雰囲気のよくない飲み会では、何倍飲んでもお酒は美味しくありませんし、早く帰りたい一心です。 こういったことを、隔月で高知新聞に寄稿しているコラムに書くと反響がいいものではないだろうな、と思いながら書きたくて仕方ありません笑

他の候補は、「心臓リハビリをバレーボールに例えると」や、「高血圧における、夏服と冬服の降圧剤の使い分け」など真面目路線です。

どうも私は高知の文化に染まってないようですね笑 阿波踊りの方がよさこい踊りよりも数万倍好きです。 理由はうるさいだけの創作ダンス大会よりも、歳をとればとるほど踊りが上手になる阿波踊りの方が雰囲気も良いからです。

私はこの土曜日と日曜日に、心臓リハビリテーション学会で座長1席と、自身の演題6題を発表します。 癌が無い科、それが循環器内科で、それを専門にする医師が循環器専門医ですが、私にとってはそれは当てはまりません。 循環器以外の癌も含めた診断、治療に自分が主治医となり治療していたからです。 そして循環器疾患だけを医師も患者も気にしていると、実は癌が存在している(理由は、インスリン抵抗性(糖尿病や糖尿病予備群)の存在が心臓病、血管病には多いから、です)ことを発表し、論文にしているところです。 循環器ガイドラインは優れたガイドラインですが、沢山あるガイドラインの中に「ガン」の一文字も入っていません。 私はそこに風穴をあけたい、と思っています。

また、心臓リハビリテーションだけは、ガイドラインに曖昧な部分があり、誤解、、、というか間違っている部分があると多くの医師が思っている、はずです。 少なくとも私は思っています。 なので、その部分に関しても提言する演題もあります。 「心臓リハビリテーション指導士」という資格は、真面目に取得した医師と、「開業する前に、見学だけして、取得しておき、開業後に初めてを、やりながら勉強するか」という、資格になっている場合があります。 この現状をどうにかしないといけません(国立循環器病センターで研修した、などというのは10日間以内の見学です)