とある有名なジェネリック薬品会社のコレステロールを下げる薬は全く効果がありません。 循環器医療をしていると常識的なことです。 もしもかかりつけ薬局でだされたジェネリック薬品があり、心配なら一度、きちんとした、少し値は張りますが「先発品」を内服することをお勧めします。 ジェネリック薬品は本当にピンからキリまであって、処方するものとしては怖いところもあります。 かかりつけ薬局は「安い」ものを仕入れて、「同じ値段」で売るわけですので、患者さんの全身の責任を負っていません。 「同じ成分ですから」と言われることでしょう。 半分あたりで、半分は言いくるめがはいっているかもしれません。 私は「成分は全く同じというわけではなく、添加物の違いなどがあります」と言います。 ただし、薬手帳をみせていただければ「このジェネリック薬品ならいいですね」というアドバイスが一部の薬品なら言えます。
お薬を飲んでいるのに血圧が下がらない、コレステロールが下がらない、よく寝れない、これらの薬は別段高くないので、一度「先発品で」と薬局に1ヶ月分だけでも、1種類だけでもいってみたらどうでしょうか? どの薬局も、ジェネリックは1つの種類しかおいていません。 悪いジェネリックばかりおいている薬局があり、そこには行かないほうが良いと思うのですが、医師は薬局を誘導してはいけないので、困っています。

自分の身は自分で守らないといけません。 医療費は高知県は全国でワースト1位です。 私の解釈は、悪くなってから病院を受診するから、だと思っています。 高血圧、糖尿病もそうですし、癌もそうです。 健康に気を使い、医師に相談することが大事だと思います。 病気に対していごっそう、や、はちきん、ではいけません。 高価なサプリメントは意味がありません、あれば医薬品に昇格しています。 たとえば、グルコサミンは意味がないことが証明されたので、今は通販でもグルコサミン単体では売っていないはずです、何かの成分をつけているはずです。
当院では、何事も早期で治療介入(栄養指導のみを含む)することで、未病の状態でいること、や10年後のことまで考えて治療していきたいと思っています。

当院では、予約制も導入していますが、定期の受診を予約なしでも来院していただいても、もちろん構いません。 予約できる人は、仕事のことなどで限られているし、逆に「検査」などは予約をしていないと出来ません。

当院では、「癌を疎かにしない専門的な循環器診療」をスローガンにしています。 心臓以外の検査も含め、検査がある時間帯は予約を少なくして、予約外の方を早くみるようにしているのですが、「検査の結果が悪ければ」ご説明に時間がかかったり、紹介を大病院にすることになるので、時間のロスがあって、ご迷惑をおかけしています。

循環器内科の医師は通常、腹部エコー検査、胃カメラをしません(できません、なぜなら普通に大きな病院で循環器診療をしていると癌に出会うことはないからです)。 しかし、心臓病の人は、その後、心臓病になった原因の一つに糖尿病や糖尿病予備軍があり、それが癌の原因になっているので、私は患者さんの体を総合的にみたいと思っています。 もちろん、嫌がる検査はしませんし、患者さんの希望が第一なのですが、「こういったこともしておいた方がいい」という話はさせていただいています。 その話がないと、患者さんは「自分は血圧と血糖がいいから、健康だ」と思ってしまうからです。

スタッフ一同、いつもどのようにすれば、お待たせせずに診療がスムーズにできるのかを考えながら治療していますので、いたらぬ点もあると思いますが、努力していく所存です。

2019年は分かりませんが、取り敢えず、今現在、血液検査で早期発見できる癌はありません。

そのためレントゲンやCT検査、胃カメラ(咽頭・喉頭・声帯・食道・胃・十二指腸カメラ)、エコー検査、マンモグラフィー、子宮頸癌検査などがある訳です。 PET-CT検査でも胃は弱点なのです。

高知において、私=心臓リハビリ、というイメージが一部ではあるのですが、私の最も得意とするのは、緊急の心臓の病気の対処です。 その為にはエコーの知識が必要であり、徳島大学の旧第二内科では、胃カメラと心臓カテーテルを同時にするという、47都道府県では唯一の医局に属していたのも幸いしました。 大事なのは、「実績」だと思います。

賢い患者さん、になるためには、TVで言っていた事が全てではないことを知るべきですし、本当に自分の体をトータルで見てくれる医師をかかりつけ医にするべきです。 血圧や動脈硬化、血糖をみるのは当たり前です。 私は自分の祖母、祖父がかかっていたのが、トータルでみる医師が主治医ではなかったので(当時は医学生だったので、医師の善し悪しが分からなかったのです)、今でも後悔しています。 その医師を反面教師として、認知症や癌のことも考えている守備範囲が幅広く、めんどくさがらない医師を目指して毎日精進しているつもりです。 そのためには、認知症や糖尿病、癌のことについても学会発表や論文が必要で、第三者からの評価をうけるように、私はしています。

私自身は、急性心不全の患者さんを香川の医療センターで担当しており、「偽痛風」という、心不全治療中に起こる膝の腫れと発赤を、自分自身で最初は整形外科の先生に教えてもらいながら、水を抜いて、病理医学の先生と一緒に「偏光顕微鏡」で観察していたので、膝関節症の方に関しても「ヒアルロン酸」という油を注射して、痛みをとったり、人工関節手術までの期間を延ばすことができます。 ここで私自身のコツというか患者さんに負担がかからない方法の2つがあり、1つ目は、絶対に感染を起こさないように、滅菌の手袋をして、消毒を何度もして、注射する部位の周りを清潔にして、万全を期して注射すること、と、2つ目は、最初に注射を膝にするときは、ヒアルロン酸は入れずに、麻酔薬だけいれることが大事だと思っています。 油をいきなり入れると、筋肉が引き伸ばされて2日間ほど痛みが逆に出る人がなかにはいるからです。

肩こりの注射は、筋肉と筋肉の間に、以前はエコーを使いながら注射をしていたのですが、感覚もわかってきたころからは、エコーの料金が患者さんの負担になるので、麻酔薬と血流をよくするネオビタカインという注射をしています。 持つ人で1週間、短い人で、3−4日は持ちますし、1回の注射で良くなる人もいます。 ちなみに、腰にも注射することがあります。 ぎっくり腰や、普通の腰痛のも効果があります。

実際に自身や父親がぎっくり腰になったときは、お互いに注射して治しています。

開業時より続けています。 今週の日曜日の朝刊に掲載されます。 今回のテーマは「心臓リハビリテーション」です。 新聞社におくった原稿から、ライターさんを通して、「優位性を書いてはいけない」=自分が他の医師よりすぐれていると書いてはいけない、「上から目線の掲載は控えてほしい」、という内容で、文章が少し変えられました。 ライターさんも「過剰に反応しすぎているけども、仕方ないですね」ということで承諾しました。 当初の内容は、「今度、発刊される心臓リハビリテーションの教科書の執筆者に選出されたので、医療関係者の方にも知ってほしい内容として、その本の一部を今回書かせていいただきました」 という内容だったのですが、

「選任された」→「他の医師より優れている」 そういう事実がある、という、信憑性を書いたつもりですが、ダメのようですね。

「医療関係者の方にも知ってほしい」→「他の医療関係者は知らない内容を教える、ということで上から目線」 実際に論文の紹介など、医療従事者が買う本の内容の一部を抜粋したので、そう書いたのですが、これもダメなようです。

直された文章のほうが、よっぽど、えらそう、に思えたので、私の方で、修正させていただきましたが、結局、何を書きたかったのかが、わかりづらくなってしまった、と感じました。

ただ、最近は細かいことが大事、と私も思っているので、そういう指摘は勉強にもなります。
今度、徳島で講演をするのですが、かなり以前から、秘書をしている知り合いがいるのですが、メールでのやり取りで、「不満があっても、口にだすと自分が嫌いになるので、決して人の陰口は言わないですね」というメールがあり、非常に心うたれました。 ちょっとした一言が大事、と結婚式の友人代表のスピーチで必ず私は行ってきたのですが(今でも大事だと思っています)、その方の考え方や生き様は素晴らしいと思った次第です。