大塚製薬(など)から「エンリスト」という薬が8月下旬に世に出そうです。 すでに海外では200万人の人が内服されているそうです。

昔(今も)、日本ではANPを点滴としてアンジオテンシンIIやアルドステロン、交感神経の興奮という心臓にとってはよくないものを抑制する治療として、心不全の方にはhANPを使用していました。 最近はサムスカという腎臓を痛めにくい利尿剤(これも大塚製薬です)の存在でhANPの利用が減って来ています。 hANPの弱点は何と言っても点滴であること、です。 徳島大学病院時代に2ヶ月もしないうちに入院を繰り返す心臓病の方がいて、入院する、ということ自体が「相当悪くなって来ている」ということもあり、上司の発案のもと外来でhANPを4時間週に2回点滴していました。 すると1年半以上入院がなくなりました。 患者さんにとっては入院するよりは週二回外来に来る方がいい、と思っており感謝されたものです。

「エンリスト」はANPの代わりに、海外で使用される、BNPを経口内服できる薬です。 ANPの方がBNPより治療薬としては優れている点がある、という結果はあるのですが、内服できるのは非常に大きな強みで、多くの心不全の患者さんにとっては恩恵をうけることができる可能性が非常に高いとおもっています。 最近では「コララン」という血圧を下げないで心拍数を下げるという薬もでていますが、あまり高知県内では処方例がないようです。

ただ最近の薬は非常に高い。 これはネックだと思っています。 それ以上の効果はあると思っていますが、薬代のことは非常に重要なことだと思っています。

5/16にCSSEの報告では、日本は世界全体ではなく、アジアにおいては「コロナウイルス による死亡率」はフィリピンについで、人口10万人あたりでは第二位でした(ちなみに韓国が第三位です) この報告が全てではないと思いますが。

政治家は「日本は押さえ込みに成功した」と言っていますが、報告をみていると問題点もかなり大きいと思っていました。 実際は押さえ込めてない、欧米と比較してというだけだと感じます。

自民党は再度「自粛要請」で経済を止めることはしないでしょうし、現実的にも難しいし、しないほうがいいと個人的にも思います。

ただ、選挙のためという理由で「自粛要請」をださず、国会を中断して、なにも策を講じない、というのは悪手です。

そう考えると、日本の政治家、特に派閥の長などはあまり賢いとはいえないですね。

マスコミも、タレントのどうでもいい浮気報道とかは本当にどうでもいいので、政治的なことをもっとフィーチャーするべきです。 取り上げるのはゴシップ誌だけでいいと思います。 読みたい人が読めばいい情報をニュース内で垂れ流さないで欲しいですね。

今現在、日本のリーダーとしては、しがらみのない首相 が いい、と私は思っています。

今の政治にはスピード感がありません。 高知県もそうですよね。

ちなみに、第二波が今来ている、とは私個人的には思っていません。 経済をまわすためには予想の範囲内だったと思います。
11月が要注意で、今年は早めにインフルエンザの予防接種をしておくべきだと思います。

もちろん、夏は薬はなし、冬も少しでいい人もいます。

例として、冬にアムロジンが10mg必要な人は夏でも5mg必要な場合が多いのは事実です。

冬に5mgですむ人は、夏は2.5mgやそれ以下にできるのですが、春や秋の3.75mgで内服していただく場合が、血圧の安定化につながります。 そこまで細かくする必要があるのか?と思われるかもしれませんが、自宅血圧のトレンドを見ているとどうしてもそうしたほうが、脳梗塞や心筋梗塞、動脈瘤を防ぐ点では

現:四国こどともとおとなの医療センター勤務中は、精神科も内科医がカバーしていました。 センターの精神科は「内科疾患のある人対象」だからです。 20年間、統合失調症、と言われていた人に対して、先輩医師が「シーハンの可能性を否定してないなー」とのことで、ACTHという脳から出るホルモンを測定したところ、非常に低値で、MRIでも同様の結果でステロイド内服で治りました。

こういった見逃し、というか、内科疾患を除外する必要がある病気もあります。 心療内科や精神科では採血するところもあるでしょうが、そういった検査は昔はされなかったのでしょう。

認知症にも同様のことがあり、甲状腺ホルモン値を測定せず、認知症という診断は通常つけません。

12:00受付終了と普段はしていますが、患者さんがまだ中にいるときは12:00を過ぎても、また電話で12:00をまわってしまう、という場合にも対応することもありましたが、明日は院長出張のため、12:00に受付は終了とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、ご了承のほど何卒お願い申し上げます。