渡航歴や、コロナウイルス 感染者との接触、また濃厚接触者との接触がある方の、上気道症状(風邪の症状:熱、咽頭痛、頭痛、咳など)がある患者様は、現時点では一般のクリニックでは、診断も治療もできません。

2009年 新型インフルエンザウイルスが流行し、今は季節性のインフルエンザとなっていますが、新型コロナウイルスについては、ワクチンや抗ウイルス薬がないこと、致死率がはっきりしないことから、現時点では当時のインフルエンザよりもより危険、とみるべきでしょう。

いずれは、「流行性の風邪」と数シーズン後にはなって、定着する可能性がありますが、現状はそこまで世間(というか世界)の反応は行っていません。

よって、検体を採取して検査するには防護服が必要だったりする現状、「新型コロナウイルス の可能性がある」と思われる患者様に関しては、まず我々医療従事者もそうですし、持病をもつ患者様に危険を与えてしまうことになるため、この疾患はクリニックでも診断ができ「流行性、季節性の感冒」という概念を日本が提唱するまでは、電話相談のうえ、対応できる病院を斡旋してもらって検査をするべきだと思います。

それが、本人様、医療従事者、通常の通院をしている患者様みんなを守ることに繋がります。

その期間が3月末か4月初旬と外来で言っていましたが、どうもあと少なくとも1ヶ月以上は最低でもかかりそうです。

また新型コロナウイルス についてはブログを書かせていただきます。

皆様のご理解をなにとぞお願いします。

薬のプロモーションで、利尿効果があるので、心不全に使用できる、という医師もいます。

実際に、私が経験した中で、入院中にラシックスという強力な利尿剤を投与した後、この薬だけで治った人もいましたが、これは最初のラシックスが効いたのと、安静にして減塩にしたこと、が大きいと感じています。

裏付けるデータもあります。 内服しだして、3日目で尿量、尿中Na(ナトリウム濃度)がやや多くなる(しかし統計学的には変わらない結果)がありますが、7日目では全く変わらないのです。

つまり、腎臓を悪くせず、利尿作用も期待できる、心不全になりにくい、糖尿病の薬、として考えた方がいいでしょう。

hANP(ハンプ)という、点滴の薬があります。 これも利尿作用を期待する医師がいますが、間違い、と言い切ります。 この薬は3つの効果とプラスαの作用があり、①RAS系抑制(心不全時の悪循環をとってくれる) ②血圧効果作用(血管拡張作用。これは低血圧になることが、限定された患者さんでおこり、副作用と考えた方がいいのですが) ③おまけの尿がでたらラッキーの利尿作用)と血管新生などのプラスアルファです。

この薬のように、SGLT-2阻害薬に心不全治療に過度の期待をしてはいけません。 飲んでいるといいことが起こる、という糖尿病の薬、他の糖尿病の薬よりは優れている、という認識がいいでしょう。

あくまで、尿をだすのは、ループ利尿薬(ラシックスなど)とサムスカ (ループ利尿薬に合わせないと意味がない)だけです。

私や父親、母親は徳島のど田舎生まれで、決して裕福な家に生まれたわけではなく、とくに父親は片親(祖父は父親が2歳のときに突然死しています)であるにもよらず、武勇伝を書いたら1冊の本では書ききれません。 両親を尊敬していますが、医師として私は父親の真似事をしていることが多い。 それは真似るは学ぶ、ということから来ています。 ただそれだけでは、自分自身を高めることはできないことも知っています。
そこで、心がけているのは、「守・破・離」です。これは、千利休の訓をまとめた『利休道歌』にある、「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」ということから来ています。武道でも使われる言葉です。師匠の教えを型として身につけ(守)、それを研究して自分にあったものとし(破)、最後には自分だけのセオリーを作り上げる(離)、というなかで、本来の師匠(両親や今まで関わった師匠とよべる人)の教えから逸脱しないことが大事ということです。
凝り固まった、かびの生えた考え方に、開業するとなる(開業前も?)医師が多いな、と感じることが最近とくに多いです。 大きなお世話かもしれませんが、自分自身がそうならないように、いい師匠を持ってたことが自分の財産だと思っています。 なので、逆説的な考え方で、高知県から治療のガイドラインを変える気概で日々研鑽しています。

新聞にも寄稿したこの内容、ついに論文となりました。 心臓病になった40歳以上の方は5年間で7-22%の方がなんらかの癌になる、という論文です。 簡単に言うと糖尿病があると22%、なくても7%、という確率でした。

腫瘍循環器学という学問があります。 癌になると血栓ができやすくなる、というものです。 この考え方は以前からあったものですが、学問化することで医師全員がそのことを忘れない、ということでしょうか。

とある教授が発表段階で目をつけてくださり、論文をみて、その学会での発表はどうか?と言ってくださいました。 日程的にあえば、是非発表したいと思います。 もと消化器内科医で、香川の最終拠点病院では抗がん剤を使いながら、一方で緊急のカテーテルをしていた私ならではの、世界初の論文だと思います。

あまり評価しない医師は、循環器には癌がないから、そこまでみえない、という医師が多いのかもしれません。

狭心症を疑い、大病院で治療して、循環器だけの診療所でみていく、のは全く意味がない、という論文なので否定したいのかもしれません。 なお発表段階では、たとえ心臓リハビリをしていても、その確率は変わらない、というものです。 心臓リハビリの県で唯一の評議員医師である私としては、逆説的に「心臓リハビリは包括医療ではなく、循環器限定の包括医療である」、ということを広めていきたいと思っています。 患者さんが全て見てくる、という勘違いを起こしてしまうのが恐ろしいからです。

私はアルコール消毒を患者さんをみるたびに手指と、そのまま患者さんに触れる聴診器にもつけていました。

コロナウイルスが問題になってからは、そういうことをしている、のを分かりやすく、アルコール綿で聴診器を吹いています。

私の中では当たり前だったのですが、香川ではしている医師はいませんでした(当時は私もしていませんでした)