心エコー検査で異常があったり、採血検査(BNP)で異常があったり、その他の心臓病の危険因子がある方は、すでに心不全の状態であることを自宅するべきで、早期治療介入が重要です。

心不全は、急に悪くなってそのまま突然死がある病気ですが、癌のように徐々にわるくなって最後は急に、というわけではありません。 一旦治療をすれば、よくなるのですが、以前ほどの心機能にもどるわけではなく、徐々にわるくなっていってしまう、という病気です。

早期の治療と、一旦強く症状がでた後は、再発がないようにすることが大事です。

紹介先で1年後に見ます、という返事があり、その後全くなにもされていない、ということもありました。 非常に怖いことだと思います。

腰が痛かったり、肩こりには非常に効果があります。

ネオビタカインという注射を、簡単に言うと、痛い部分、神経的な大元の筋肉 に注射することで、ぎっくり腰になりそう、という方は痛みがなくなります。 ひどい肩こりにも効果があります。

自分自身がその恩恵を受けているので、教えてもらいながら会得した整形外科です痛み止め注射です。

ネオビタカインの半分は局所麻酔薬、半分は血流を良くする成分、なので即効性もあり、根本的な治療にもなっています。

肩こりがひどければ一度来院してください。

「パンデミック」とは、通常は感染症などが横行してしまうことに医療では使用する言葉です。

今後、心不全(心臓の機能が悪い)の、流行が懸念されるため、このような言葉が使われています(ちなみに、6/8を休診とするのは、心不全パンデミック、についての中国・四国地方の循環器クリニックのかかりつけ医代表として、学会から選出されたためです、休診にして申し訳有りませんがご理解のほどお願い致します)

心不全はステージAといって、エコー検査、採血検査などで「症状がない」ときから治療するのが「当たり前」になっています。 なにもせず(患者様の希望があれば別ですが)、ほったらかし、はそれこそパンデミックになってしまいます。

症状がないから、に、ご注意ください。
心臓リハビリテーションが効果があります。 またARBという心臓を守る、良くする薬剤があり、一生飲み続けるかどうかは内服後の結果でみていくのが「当たり前」なのです。

本日の「徳島新聞」の一面は、医局の私の後輩でもある楠瀬賢也先生でした。 心臓超音波検査の世界に人工知能(A.I)を持ち込んだ論文が一流誌に掲載されたのです。

これは画期的なことです。 だれも思いつかなかったことで、思いつくのが5年は早い、という感覚です。

それを支えたり指導している、先輩の山田先生、世界でも有名な教授の佐田先生、他の医局員の先生方の支えもあった、と楠瀬先生は質問に答えていました。

一緒に徳島大学病院で働き、留学時期も一部かさなったりと、縁がある先生です。

ここまでの傑物とは思いませんでしたが、また学会などで教えを請いたいと思います。

風邪の症状でこられた場合、ほっとけば治る、という単純な考えを持っている医師はいないと思います(?)

私は、最も診断、診療、治療が難しいのは風邪の症状できた患者さんだ、と教え込まれました。

それは、本当に、ウイルス性咽頭炎、ならいいのですが、その後、心筋炎、心不全の合併などの重症疾患だった、またその他の結核をはじめとする、重症疾患だった、さらに来院時にお粗末な診断で気管支炎を見逃していた(これは後からわかる場合もあるので、偉そうなことは言えませんが、来院時にある程度予測できることでもあります)ケースがあるからです。

まずは咽頭の所見をきっちり見ないと始まりませんし、聴診技術は、心音や心雑音も大事ですが、一般診療では、肺雑音の方が大事な場合が多いけども、そういったトレーニングを積んでない、積めないのが現在のアナログな医療の限界です。 私の著書「恋する心エコー:実践編」には、心音だけでなく、肺雑音がなぜ発生するか、を音響のプロと話し合い、3つのパターンで執筆しています。

肺雑音が聴けないと、気管支炎や肺炎を見逃します。

肺炎は死亡原因にもなりますので、気管支炎の段階で治療をしないといけません。

心臓と肺の音を聴き、どういう音が聴こえたか、また現段階では問題ない、と基本私は言わせていただいています。

だいたい、年齢や基礎疾患を考え、3日経っても治りが悪かったり、熱は引いたが咳・痰がひどくなってきた、場合は既にウイルス性の感染症ではないことを念頭におくべきです。

70歳、平熱より1.3℃高い微熱、3日で明らかな改善がみられない場合は、予約にこだわらず、すぐに来院してください。

そこでお薬をださせていただき、飲み始めて3日目にだいたい改善することが多い、感覚がありますが、来院して3日後に改善がなければ必ず増悪しているので、その旨も話しています。 その場合も再度来院してもらって、再度の聴診、場合によってはレントゲン検査、採血検査 (初診でさせていただく場合もありますが)が必要な場合があります。

1円を笑うものは1円に泣く、という諺がありますが、「はい、風邪ですね、薬だしときます」で、適切な薬がだされていない場合、腹立たしく思います。 自分の身内がそうされたら、怒るでしょう? 私の患者目線です。 そういった医者は、風邪をみないで、研究室にこもって外来は専門外来だけをしてもらいたいものです。