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一宮きずなクリニック

近頃の風邪は、治るだろう、とほっておいて、1週間たつと気管支炎になっている場合があります。

採血や痰の検査で、そうなる方は、マイコプラズマ感染症、百日咳などの可能性もあります。

3日目で改善がなく増悪するような風邪は、聴診してもらった方がいい。 どう考えても、蓄膿症の増悪なのに、抗生剤が出されておらず、治ってない方もいました。 もちろん私は耳鼻科ではありませんが、私が診ても、明らかに抗生剤が必要な時期だったりします。

鼻腔鏡をみれば、ある程度わかる場合があるし、レントゲンで分かります。

老衰がいろんな因子で第3位となっていますが、肺炎になると高齢者の場合命に関わってきます。

重症の肺炎、そのなかでも、肺真菌症(カビが肺に生えている場合)、肺膿瘍(膿が肺に溜まっている場合)、など、集中治療室で、治し切りました。 これは、大きな病院で循環器兼内科をしているころの話です。 循環器をしているので、滅菌の心臓カテーテルに穴を開けて、外から膿瘍めがけてカテーテルを刺し、膿を吸い出したりして治療したのです。
開業医からの紹介でした。 あとから診たら、の話になりますが、そうなる前に治療をしたい、と常に思っています。 医学に100%はありませんが、気管支炎から、肺炎にさせないために、きちんと研究を開業医でもして、治療にあたるのは常識です。 救急外来で1日だけ処方をして、明日かかりつけ医にかかりなさい、という決まりごとを私は無視していました。 困っているから救急外来に来ているのです。 もちろん、夜間の外来を通常の診察として使うのは論外ですが、夜間の救急外来ほど、頭を悩ませるものはありませんでした。
腹痛で、CT検査をすると、破裂しかかっている大動脈瘤があり、すぐに手術、となった方もいました。
38度の熱がある若い男性、1日解熱剤(しかも相当軽いもの)を処方して、「明日かかりつけ医に」と言われても、持病もないのにかかりつけ医もないし、仕事もあるので、次の日に私の外来にきて、レントゲンをとると、胸膜炎を起こしていたので、その胸水を抜き結局入院になった方もいます。 これは、後から診たからではなく、前日の夜でも、丁寧に診ていればわかっていたことです。


何事も、浅く広く、よりも、一芸に秀でる、ことが難しい。

医療の世界も同じです。

日本で10本の指に入る、のではなく、世界で10本の指に入る、というくらい秀でた診療技術は、科をまたいで、いろんな疾患にも詳しくなります。

例えば、心エコー検査で、肺高血圧があった時にはいろんな疾患を考えなければなりません。

心臓リハビリでは、栄養状態に関して膵臓の病態に詳しくなるはずです。

本日も開催される循環器学会、エキスパートの先生たちだけでなく、レジェンドと呼ばれる先生ともお話しでき、大変参考になりました。


土曜日はパネリストとして(アマゾンのカードと、記念品をいただきました)壇上で話をする機会があり、クリニックを休診させていただきました。
土曜日は朝の8:30から、夕方18時まで。 日曜日は8時から15時まで。

徳島大学のエコーグループで、日本の教科書はこれしかない、という医学書を執筆された先生をはじめ、一緒に働いた先輩、同僚、後輩、技師さん、MR(薬剤情報提供者)さんにもあえ楽しく過ごせました。
ただし、全てのセッションの中から、自分が今まではしていて、今後しないであろう、ステント治療の分野も含め、出来るだけ幅広く時間を惜しんで聴講しました。

長かったようで、終われた短く感じました。
本日はゆっくり休むこととします。


ダイバーシティとは、幅広く人材を活用する取り組み、のことです。 企業で使われることが多いのですが、最近の医療の現場では、医師一人では解決できないため、多職種との連携を強めることが重要という「100人会議」と題された、テーマは「心不全の再入院予防について」の、「循環器医のかかりつけ医代表」として、出席します。

会場の方の意見を取りまとめ、最後にスライドをだす、という形式ですが、当たり前のことはスライドにだすと、すでに意見が出ている可能性があるので、「これは思いつかなかった」「盲点だった」と聴講者を思わせることが大事、だと常に思っています。

今回の循環器学会は、非常に参加者が多いようで、会長を務める徳島大学の山田先生のいろんな試みが、その原因だと思います。

素晴らしい学会いなると思います。 土曜日を休診にさせていただき。ご迷惑をかけますが、その分、これからの診療に活かしていきたいと思います。


ジレンマがδί-λημμαというギリシャ語由来というのを徳島大学の先輩の講演から聞きました。 ちなみに、トリレンマ、テトラレンマ、ペンタレンマ という、言葉もあります。 ジ、が2つを表し、レンマ、が葛藤(どっちを選択しても悪い)という意味です。

さて、究極的にいうと、心臓は水が少ない方がいい、がその他の臓器は水が多い方がいい、という仮定をすると、心臓内や肺に水が溜まる「うっ血性心不全」では、利尿剤を使用し、体から水を引く、のですが、特に腎臓は水を欲しがる臓器なので、腎機能が悪くなることがあります。

とくに、一度心不全を起こすと、そのたびに心臓だけでなく、腎臓の機能も悪くなるため、治療がどんどん難しくなっていきます。 私はこれを、「心不全治療における腎機能とのジレンマ」と考えながら、最も適した治療を、心エコーを用いて決定しています。 ときに採血で腎機能を見ながら治療します。

さて、上記のジレンマだけでないのが、現代社会です。 患者様の生活状況、認知症の有無、介護者の疲れ、などがあり、まさにペンタレンマ状態になっている例が少なくありません。

6/8日、日本循環器学会で、循環器クリニックの開業医の代表で、このような問題について、多職種とディスカッションをして、さらに私の考えをスライドで講演することになっています。

大きな病院では、ジレンマですみ、その他のことは治療が終われば転院ということもあり、テトラレンマは開業医が考え、さらに得意分野でなくてはいけない、と思っています。

 


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