確かに、日夜かなり肉体的にも精神的にもストレスがあるなか、日本の医療を支えている自尊心はあって当然だと思います。 ちなみに、私も入院患者20人、心エコー検査、心臓カテーテル、微量な強心薬(点滴)数種類を使いながら医長として、月に7回当直をしていたので、その気持ちはわかります。

ただ、大きな病院に勤めているから、優れた知識を持っている、と思うのは間違いだと確信しています。 消化器内科でもそうですし、循環器内科でもそうです。 例えば心エコー検査に疎い大病院の医師に心不全の治療は難しいでしょう。 ただ、多くの人が関わるので治療がうまくいく、というメリットがあるのです。

開業している医師の多くはそういった経験をした上で、町医者として働いているのです。 町医者で勘違いする医師もいます。 例えば元教授だった、や、医長、部長を務めていた、などです。 開業後、勉強を続けないと、大病院で働いていた知識はどんどん減っていきます。 とくに現場で働きながら、自分のしたいことだけをして、専門外を診ず、論文も書かない医師が開業すると、治療が数年で遅れる可能性が非常に高いと思う次第です。 実際に大病院に勤めているのに、治療薬がどう考えてもおかしい、という場合があるのは事実です。 大病院に勤めながら論文は書かなくても読みもしてないのだな、と思う次第です。 ガイドラインすら読んでないのでは?と思う処方があります。

自戒の念をこめて

認知症の薬は、世界中で日本が最も処方が多い事実があります。

これには理由があり、運動、会話、内服薬、食事 など が「いい」とされる論文は確かにあるのですが、

最も信頼できる有名雑誌の論文では、「認知症の進行を遅らせる可能性は確かにあるかもしれない。 しかしながら、そういったことは、一時的に認知症の改善がみられることで、進行を遅らせることは証明されていない」ということも報告されています。

だからといって、なにもしない、のは良くない、と私も思っています。 実際にデイケア、デイサービス、認知症カフェ、運動、内服薬で、症状が良くなり、認知症の進行を遅らせる効果がある患者さんも数多くみてきています。

患者さんの介護をしている方には、正しい知識をもつ機会をもてるようにしてもらい、医師と対等な関係が原則と思っていますので、疑問に思うことは、なんでも聞いてください。

私が執筆した会社の社長から教えて貰った概念です。 イギリスのコミック・アーティストからはじまった内容で、簡単にいうと、「漫画で医療をわかりやすく」 ということです。

2020年は、手塚治虫が日本では初の医療の漫画、「きりひと讃歌」を描いた50周年になります。

日本でも今後ひろまってくると思います。

高知新聞にも寄稿した内容ですが、そういった大きな医療の流れとともに、細かな決まりごとも、情報として最新のことを患者様に提供していけるように、していきたいと思っています。

 

すでに数人熱中症の方がおられます。

そうじてみなさん、「水分はとっていた」とのことです。

大事なのは、汗をかいたら「塩分」も必要ということ、そしてなにより、エアコンが大事、ということです。

扇風機と窓をあけるだけでは熱中症になってしまいます。

ご注意を。

さらにいうならば、清涼飲料水で糖分をとりすぎると、ビタミンB1がへってしまい、疲労の原因になります。 そういった場合は、いわゆる「ニンニク注射」、ビタミンB1入りの点滴が適しています。

現代人には減っている、と思われがちな脚気は実は増えています。

自宅でもビタミンを摂ることを心がけてください。

長らく心臓リハビリテーションは「抑鬱状態」に効果がある、とされてきました。 厳密には、心臓病をわずらって落ち込んでいる、また、くよくよしている場合に、運動療法やカウンセリングで良くなる、という論文がもとになっています。 また、悪いインターロイキン(血液中のサイトカイン(ホルモン物質))が減る、という論文もあり、それがもとになっています。

私が英文で論文投稿してアクセプト(間違いがない、とされて雑誌に掲載された照明)された内容では、心臓病の悪さによって、抑鬱状態になりやすい、というものです。 実際に、悩み事があったりすると、運動中に医療従事者(福田心臓・消化器内科は特別で運動中に医師が見回る決まりとしています)に相談できることからも「良くなっている」患者さんもいます。

ただ、私の研究結果では、「ストレス対処能力」という、抑鬱状態と関係する能力は、心臓リハビリでは改善しない人もいる、という結果でした。 様々な理由がありますが、「ストレス」「抑鬱状態」に関しては、もちろん、自分の置かれている病気の悩みを相談できること、も大事ですが、「人間関係」「睡眠不足」が最も関係しています。 そのため、心臓病がない人に対しては、「嫌な人とは会わないか、出来るだけ会うのを避ける」「仕事量を減らして睡眠時間を確保する」のが基本です。

これは循環器内科ではあまり知られていないのではないでしょうか? 単に「ストレスを減らすように」という医師は分かっていない、と精神科のセミナー(研究会)で学びました。
心臓病がある方は別かもしれませんが、個々の症例(患者さん)にとって、最もいい方法の指導、アドバイスを贈ることが重要と考えています。