私は小学生の頃から金属アレルギーでしたが、留学中の過酷さゆえか、帰国してから治っていました。 通常、アレルギーは年齢で免疫能がおちると治る、とされており、金属アレルギーは歯科医の治療の「銀歯」が原因の一環ともされています。 私の場合は極度の疲れなどから体質が変わったとしか説明がつきません。
花粉症のない私ですが、医師になってから、「タバコ」の気配で、クシャミ、鼻汁、目のかゆみがでるようになりました。 つまり、来院された患者さんが、その日タバコを吸ってから時間がたっていても、また衣服に匂いがわずかについていて、普通ではわからない程度でも、外来中に花粉症のような症状がでます。

循環器内科医としては、タバコ発見器のようなこの能力(スキル)は気に入っています。
吸っていない、という人を見破る、という訳ではなく、喉の奥を見たときに、タバコを吸っている人は吸っていない人よりも赤く見えるので「タバコ吸っていますか?」と聞けて、その問診から所見を書けるからです。
今の所、私と同じくらい敏感な、スキルホルダー、を見たことがありません。

一つはタンパク質の摂取です。 L-システインというものが細胞内のエネルギー代謝効率を与えてくれます。 ラム肉などに多いのですが、牛肉でも構いません。 60歳でメタボの人にはオススメしにくいですが、70歳以上で筋肉が衰えて来たら、お肉を食べることも重要です。

もう一つは、筋トレです。 これをしないと筋力は増量どころか維持もできません。

問題があるとしたら、「お肉を食べることによる、脂質異常症の悪化」というジレンマでしょう。 ジレンマとは「あちらを立てれば、こちらが立たず」という状態です。 ギリシャ語でかなり古い言葉であることを、先日恩師から聞きました。

どのくらいの頻度で食べればいいのか、何か疑問に思うことがあればど来院してください。 当院で、筋肉量を詳しく測定し(3割負担の方で180円、1割負担の方で60円です)、栄養指導を聞いてみてはどうでしょうか?

古くからの恩師である、日浦先生、また心エコーの手ほどきをしていただいた山田先生、また徳島大学第二内科の諸先輩がたや、香川で働いていた頃の技師さんもきていただき、30人予定が60人くらいの聴講者となり、緊張しました。

日浦先生の前で講演させていただく、とのことで、いささか、詰め込みすぎた感はありますが、なんとか肩の荷がおりた感じで、昨日は夜12時に帰宅しました。

徳島大学の先輩方から、親睦会で教わることの方が多かった会でもあります。

徳島大学第二内科、循環器内科の名に恥じぬように、今後も頑張る次第です。

当院ではサービスになりますが、あまりにも採血結果が悪ければ、電話して早めに来院できればしてもらうようにしています。 通常はしないサービスですし、結果の値は個人情報の観点から言いませんし、電話がつながらない場合もあります。

今回、肝障害が強くあり、原因が不明であり、来院してもらった方もいます。 コレステロールの薬が原因なのか、感冒が契機でウイルス感染なのか、、、 来院してもらい、エコー検査と採血検査をしたところどうも、胆嚢結石が一回詰まった後があり、さらに数日前の感冒は症状が似ていただけでコレステロールの薬の副作用も考えられました。

ずっと飲んでいる薬だから大丈夫という訳ではなく、出来るだけ薬は減らした方がいいのですが、心筋梗塞、心不全などを起こした後は、必ず飲まないと予後(長生き度)が悪くなるものあるため、難しいところです。
そのためには、緊急以外での紹介時には紹介状を書かせていただくことで情報の共有や、緊急の場合も当院での治療状況などを情報提供するようにしています。

オベシティとは肥満、パラドックスとは矛盾、という意味です。

心不全の方の10年間の死亡率は、正常体重の方よりも肥満の方の方が低かったという結果はあまりにも有名です。

これは、心不全になった場合に、心臓が使うエネルギー源の問題とされています。

だからといって、肥満になれ、という訳ではありません。 肥満はあらゆる病気の危険因子だからです。

ただ一つ言えるのは、お年をとったら、「肉をたべて」、「筋力をつける」ことが重要です。

筋力を鍛えると心臓の負担が減るからです。 粗食の方がいい訳ではない場合もあるのです。