点鼻薬が海外では主流です。 日本では内服薬が主流ですよね(もちろん海外でも、使用はされていますが、日本よりも処方が多い、という意味です)

点鼻薬は第一世代(もう使われない)、と、第二世代の薬があり、3種類あります。

ナゾネックス、アラミスト、そしてエリザス、です。

ナゾネックスは高知県だけが、シェア1位という不思議な県です(遅れている県、なのかもしれませんね) 他県ではアラミストがシェア1位です。 知らない医師もいる可能性もあると思いますが(私も昨年まで知りませんでした)、エリザスだけが、粉の製材なのです。 なので、余分な成分が入っておらず、小児に使えない以外の弱点はありません。 エリザスは三重県と愛知県などの東海地方ではシェアが割と高いのですが、高知県では、1割すらありません(実際はもっと少ない)

慣れている方には、アラミストを処方しますが、今まで使ったことがない人には、エリザスを勧めています。
実際に効果がいいこと(アラミストと同様かそれ以上の可能性(理論上))、使い勝手が良い部分があることからです(人にもよると思いますが)

当院は鼻腔鏡(喉をみるように、簡易型の鼻をみる(痛みなどはありません))などを使用しています(院長である私が耳鼻科での研鑽で、耳腔鏡も使うことができます)

内服薬もその方にあった、最もいい薬を処方するようにしています。 循環器ならではのまた内科ならではの処方してもいい薬もだせますので、現存の薬で満足できてない方は来院してみてください。 その際、薬手帳をもってきてくだされば、より良い処方ができます。

 

採血検査項目が少なすぎると、思わぬ自覚症状のない疾患を見逃す可能性があります。 何でもかんでも採血、が良いわけではありませんが、例えば当院に通院され、ちがう病院・クリニックで採血をした場合、その科の、例えば肝機能だけ、が採血がされており、それが定期的なら、患者様も何度も採血されるのは嫌でしょう。

しかし、内科的には、時にアルブミン、コレステロール、腎機能を測定しないと、糸球体腎炎を見逃す可能性があります。 成人の腎臓病は急速に悪くなるものや、原因が悪性疾患であることもあります。

実際に、紹介状を書かせていただいたり、検査結果をみて、「これではずっと診ていく私にとっては、患者さんの全身をみていることにならない」と感じた時は、他科の先生に依頼するか、一番良いのは、総合内科的な採血を私のほうで、たまにさせていただくことが重要と考えます。

そのことで、腎炎を何人も指摘することができます。 実際におこりうることなのです。

他科にもかかっていて、採血しているからいいや、では危ないこともあることを理解していただければ幸いです(もちろん、検査結果に内科的なものが入っていれば私のほうで採血することはありませんが、心臓病でかかっている患者さんに、心臓病のマーカーは、他科ではとりません(とっても説明が専門ではないのでできないので、急性疾患を除いて、循環器内科以外で測定するのはどうか? と学会でも提言されています)

鶏が先か、卵が先か。
腎障害の患者さんでは、尿酸が高くなる、鶏が先、は当然とされています。

では、尿酸値が高ければ、腎障害はあるのか?

答えは、ある、です。

最近、海外のガイドラインでは、尿酸値はあまり重要視されていませんが、最新の日本のガイドラインでは、腎機能障害予防、心血管イベント予防に対して有用とされています。
私がみた海外の論文でも尿酸値は4.8-5.2程度が悪くなく、それよりも低い3.0以下は不明、ということも報告はされています。
心血管イベント(心筋梗塞、脳梗塞など)を悪くしないのは、血管の一番内側の内皮細胞に尿酸が高いほど悪さをする報告があるからです。

最も、現時点では、尿酸を下げれば下げるほどいい、というわけでもなく、尿酸を下げる薬で、尿酸を作る酵素を阻害することが人体に良い影響を及ぼしている、ということです。

薬は少ない方がいいに決まっていますが、必ず飲まないといけない薬があるのも事実です。

今後、腎障害、心血管が悪い方には、必須の薬になるかもしれません。

なぜなら、今の薬では、残余リスクといって、栄養管理、運動、必須の薬剤、だけでは疾患の増悪の進行があるためです。

ちなみに、酵素を下げる効果(とくに腎臓)は3つの薬で、トピロリック>フェブリク>ザイロリック
という報告が2017年に日本から報告されています。

昔、徳島の有名ラーメン店は、残ったスープを寸胴にいれなおして、2回も食中毒をおこし、営業停止になっていますが、今も人気です(笑) 私もその時代はしらないので、好きです。

生前の母型の祖父はじめ、当時を知る徳島県人はそこには行きたがりませんでした。

さて、残ったスープを寸胴に入れていると知って入れば、当時から行かなかったはずです。

医療でも(歯科でも)同じです。 どこがいいか? 私はかなり歯医者を選んでいきます。 近さ、腕、説明のわかりやすさ、です。 悪い噂を聞くところが本当にそうなのかどうかは不明ですが、良い噂を聞くところでも、実際は全く良くない、ということがわかります。

私の知る限りでは、クリニックで、「内科」「心臓リハビリテーション科」には注意が必要です。

「本当に」研鑽と研究をしたのかどうか? 期間は?

私は嘘が嫌いなので、同業者で嘘をつくことに抵抗がない人はどうかと思う次第です。

ペースメーカーというと、脈が遅くなった人に使う道具、というイメージだと思います。 しかしペースメーカーに似たものがあるのを、皆さんご存知でしょうか? 左心室(脳を含む多臓器に血液を拍出する部屋)が電気の流れが悪くなり、上手く血液を拍出できない場合、心不全をおこしてしまうので、心臓再同期療法(Cardiac Resynchronization Therapy:CRT)というペースメーカーを使います。 致死的な不整脈に対しては、植え込み型除細動器(Implantable Cardioverter Defibrillator:ICD)を使います。 致死的な不整脈とは心室頻拍とまさに心臓が止まっている状態の心室細動です。 除細動といって、「ドン」と人の体が揺れるくらいの勢いがあるのですが、心室頻拍の場合は、抗頻拍ペーシング(アンチ・タキカルディア・ペーシング:ATP)という心室頻拍よりも速いペーシング信号を心筋に数秒送ることで、心筋細胞の興奮を逆に止めることもあります。 それでもいきなり心室細動になったり、ATPが2段階目でも効かなかったりすると、カルディオバージョン(除細動)で、心筋をリセットさせます。 最初から除細動を、と思うかもしれませんが、起きているときにいきなり除細動が起こると、植え込み術を行われた患者さんにとっては心的外傷(トラウマ)になることがあります(実際に、私がICDを植え込み、今後の生活について説明をしていたときに、「うっ」となって、失神したあと、除細動で、生き返った人もいます。 できるだけそういったことを少なくするためには、アミオダロンという不整脈の薬を組み合わせることが重要です。 また、最近の ICDにはいろんな機能があり、できるだけ誤作動(これはどうしてもありえます)を少なくするモードにしたりします。
組み合わせもあります。 CRTとICDが一緒になった、CRT-Dなどもあります。 これも最初からICDじゃなく、心不全にもきくCRT-Dにすればいいじゃないか、という考えもあると思いますが、それぞれに適応があり、むやみにつけても電池を消耗するだけで、いいことがない、という結果になります。

さて、ペースメーカー・チェックを当院では、6月と12月の半年ごとに行っています。 主にみているのは、電池の残り残量(ペースメーカーの力を借りていなくても、心臓が動いている、というセンシングを行うことで電池は消耗します。私は残り3- 6ヶ月で交換することを勧めています)のチェック、モードがスイッチされてないかどうかのチェック(DDDからVVIというモードになっていることがあります、本人の脈が心房細動になっている場合などです)、センシングとペーシングの閾値(心筋が弱ってきたりすると、閾値が高くなるため、電気信号を強めなければいけません)、リード線の抵抗(血栓や断線など)の変化がないかどうか、イベント(心房細動、心室頻拍、心室細動)があったかどうか、です。

最近はMRI(3テスラまでの磁気)対応のペースメーカがメインです。 以前は、ペースメーカーを入れる前に、頭部のMRIを撮ってから、ということもよくされていましたが、最近はしないですむ、ということです。

さて、ペースメーカーのモードで覚えておくといいのは、DDDとVVI、そしてVDDです。

DDDはリード線が心房と心室にないとできないモードです。 心房と心室の両者をセンシング・ペーシングするモードです。

VVIはリード線が1本が基本です。 心房は基本無視し、大事な心室のセンシングとペーシングを行います。

VDDもリード線は一本です。 心房はセンシングのみ行い、心室でセンシングとペーシングを行います。

大きな病院でペースメーカーを入れ、当院でチェックをする場合もあれば、半年ごと、当院と大きな病院でチェックを行う場合もあります。 チェックした内容はすべて記録に残り、また紹介状で大きな病院にすぐに内容を送るようにしています。