大きな病院でも町医者(といっても、初めから町医者になる医師はいません。 大きな病院で研鑽した医師が町医者になるのです)でも、医者の腕、は個人個人でだいぶ違う、と思うことが多々ありました。

それは、総合的に、という部分もたしかにありますが、何が得意か、という部分だと思います。

整形外科なら、膝ならこの先生、脊椎ならこの先生、肘ならこの先生、と得意分野があるわけです。

医師もそうですが、どんな職業、その他のことにも言える、私の持論ですが、

見学<体験<研修<<<研鑽<責任をもった研鑽<研究  の順です。

見学、体験だけで、研修とは名ばかりの数日のレクチャーで、専門をなのって言い訳がありません。

これは医師以外でもいえることです。

医師は「師」で、人にものを教える立場であることを理解すれば、自身で研究する力が必要です。

弁護士は、武士の「士」からきているので、基本、戦うのが仕事です。 頼りになる方は、師、でもあることが多いでしょう。

理系と文系の最高学部でも、働く上で、意識が違うことがあります。 弁護士も医師もピンキリでしょう。 ただ、医師のキリでも、最低限のことをあなたにしてくれるでしょうが、弁護士は、あなたの為に戦ってくれるかもしれませんが、キリの弁護士は、竹槍で突っ込むだけで、それが間違ったことをしていても、誰も咎めることができません(保険医療制度などないからです)

心エコー検査で異常があったり、採血検査(BNP)で異常があったり、その他の心臓病の危険因子がある方は、すでに心不全の状態であることを自宅するべきで、早期治療介入が重要です。

心不全は、急に悪くなってそのまま突然死がある病気ですが、癌のように徐々にわるくなって最後は急に、というわけではありません。 一旦治療をすれば、よくなるのですが、以前ほどの心機能にもどるわけではなく、徐々にわるくなっていってしまう、という病気です。

早期の治療と、一旦強く症状がでた後は、再発がないようにすることが大事です。

紹介先で1年後に見ます、という返事があり、その後全くなにもされていない、ということもありました。 非常に怖いことだと思います。

腰が痛かったり、肩こりには非常に効果があります。

ネオビタカインという注射を、簡単に言うと、痛い部分、神経的な大元の筋肉 に注射することで、ぎっくり腰になりそう、という方は痛みがなくなります。 ひどい肩こりにも効果があります。

自分自身がその恩恵を受けているので、教えてもらいながら会得した整形外科です痛み止め注射です。

ネオビタカインの半分は局所麻酔薬、半分は血流を良くする成分、なので即効性もあり、根本的な治療にもなっています。

肩こりがひどければ一度来院してください。

「パンデミック」とは、通常は感染症などが横行してしまうことに医療では使用する言葉です。

今後、心不全(心臓の機能が悪い)の、流行が懸念されるため、このような言葉が使われています(ちなみに、6/8を休診とするのは、心不全パンデミック、についての中国・四国地方の循環器クリニックのかかりつけ医代表として、学会から選出されたためです、休診にして申し訳有りませんがご理解のほどお願い致します)

心不全はステージAといって、エコー検査、採血検査などで「症状がない」ときから治療するのが「当たり前」になっています。 なにもせず(患者様の希望があれば別ですが)、ほったらかし、はそれこそパンデミックになってしまいます。

症状がないから、に、ご注意ください。
心臓リハビリテーションが効果があります。 またARBという心臓を守る、良くする薬剤があり、一生飲み続けるかどうかは内服後の結果でみていくのが「当たり前」なのです。

本日の「徳島新聞」の一面は、医局の私の後輩でもある楠瀬賢也先生でした。 心臓超音波検査の世界に人工知能(A.I)を持ち込んだ論文が一流誌に掲載されたのです。

これは画期的なことです。 だれも思いつかなかったことで、思いつくのが5年は早い、という感覚です。

それを支えたり指導している、先輩の山田先生、世界でも有名な教授の佐田先生、他の医局員の先生方の支えもあった、と楠瀬先生は質問に答えていました。

一緒に徳島大学病院で働き、留学時期も一部かさなったりと、縁がある先生です。

ここまでの傑物とは思いませんでしたが、また学会などで教えを請いたいと思います。