私も最近知りましたが、UCGを日本人の医師は心エコーの意味で使います。 何の略かも明確にはわかりません(恐らく、超音波をultra soundとかにしているのだと思います)

そういえば、論文を読んでいても、自分で書いていても、心エコー検査を、Echocardiography(もしくはEchocardiogram)以外で書いたことはありません。 Echo(エコー)検査であることが、大事なキーワードです。 こういった事は別に紹介状の返事の欄外にでも書いて問題ないと私は思っています。 直接言うのも失礼な場合もあるし、「ちなみにUCGは使用しない方向のようです」と書く分に何か問題があるとは思えません。 医師は縦社会ですが、専門性となると、少し縦社会も変わってきます。 より専門の医師から「最近はこの薬よりも、この薬をつかう方向になっています」、や「左房の大きさの測り方を、leadinage to leadingage をやめる方向になっていますので、以後そのように測定をしてください」などは、こちらも勉強になります。
仕事に関しては、何事にも少しのユーモアを入れて、楽しく、が私のモットーです。

医学の分野で特許はなかなかとれません。 たとえば、「バチスタ手術」という手術はみなさん知っている人もいるかと思いますが、これが特許になってしまうと、多くの患者さんがこの手術をうけるにあたり、莫大なお金がかかってしまうから、国政的にも国内的にもとれないのです(ちなみに、バチスタ手術は今はされていないと私は認識しています)

私は、「貧血チェッカー」という、特許を持っています。 医師が眼瞼結膜をみるときに、実は適当にみていることを患者さんはしりません。 そこで、定性的に、この色ならヘモグロビンがいくつか、が大体当たる、もしくは、貧血と診断された時の眼瞼結膜の色を自分で覚えておき、治った時も覚えておくと、今度貧血になったときに、自分で診断できるというものです。

これを、大阪、東京で売りたい、という問い合わせもありましたが、医療関係のため売り出す直前に駄目になったり、問題なかっても、会社(東京の誰しもが知っている会社です)内のプレゼンで負けたので売り出せませんでした、という連絡もうけました。

小説を読むのがすき、自分の生活に役に立つものを考える、のが私の趣味ですが、それがこうじて、小説を書く(医学書に)、特許をとる、という受け手側ではなく、発信元になるほどのめり込むほどの趣味です。 今度出版される医学書は、叙述トリックという、推理小説を知っているかたならご存知の方もいるかと思いますが、ヒントもいただき、世界初のトリックになりそうです(注:医学書です)

小学生が朝礼で倒れるのは、夏の暑い時期に、興味のない(校長先生すみません)話を長々とされ、直立不動を指示されると、脳に組み上げなければならない血液が、心臓の心拍数が減ることで脳貧血になり倒れます。 大人だと、心肺停止になることもあるし、老人ホームで脱水気味でなくても、ご高齢の方が座った姿勢のまま机にうつぶせに倒れることがあります。

子供さんは、自律神経がまだ未熟、ご高齢の方は退化しているので起こりやすいのです。 失神まではいかなくても、働きざかりのかたが、立ち上がった瞬間などに、ふらっとするのは、ストレスなどで、自律神経が障害されている、と私は説明しています。 ゆっくりと2分(といっても1分になってしまうので、2分と言っています)かけて、また寝た状態なら、うつ伏せになり、四つん這いの状態から2分かけて立ち上がること、また水分を十分に取ること、で予防できます。 治りが悪い時は、自律神経を鍛えるトレーニングを1日15分してもらうこともあるし、「気分が悪い」と思ったら、我慢せずに、その場に座り込むこと、が大事です。 高い位置から転倒して頭を打ってしまうことが一番致命的なことです。 私自身、小学生のころに特に誘引なく自宅でなった経験があるのと、働き出すと、ストレスを与えてくる人がいるのでなったこともあります。 以来、そういう方とは一緒に働くことは避けるようにして(こういった場合、加害者側は、私は何も悪うございません、と思っているのが常なのは、ストレスを感じている人はご理解いただけると思います)、十分な休養をとるように心がけています。

ストレス解消は、嫌な人と(できるだけ)会わない、十分な睡眠、の2つが重要です。 気晴らしに遊びに行く、などは元々元気がないところに、労力をつかい、元気が減るので逆効果です。

そういった経験から、今は職員にできるだけ休養もとってもらいたいし、楽しく働いてもらいたい、と思っています。

正月休みはないよ、とおっしゃっている患者さんもおられました。 お疲れ様です。

私は究極は、朝7時から11時くらいまで、と、夕方18時から21時の診療時間が良いのかなと思ったりもします。 もろもろの事情でそれは叶っていません。

また、月曜日が休診で、日曜日に診療しても良いのじゃないか、とも思います。

理由は単純で、自分が受診する側なら、そういう時間帯に診療してほしいな、と思うからです。

なぜそれを実践しないか、それにも理由はあります、が、東京などではそういったところもあるようです。

心臓の動きが悪くなった方は、サルコペニア(加齢を含む何らかの原因で筋力低下をきたす状態)になり、呼吸筋も悪くなっているため、息切れがひどくなるため、呼吸リハビリのガイドラインに沿ったリハビリを、心臓リハビリの特定の対象者に対して行うと、QOL(生活の質)がよくなる、という論文があります。 最近のものなので、「今後も検討が必要」となっています。 こういう理論・理屈があり、患者さんの同意をへて、臨床研究をする、というのが非常に大事で、大病院でしかできない、と思われがちですが、実はそう考えてしまったり、もともと臨床研究をしていなかったりすると、「持論」が持てません。 私は、サルコペニアや身体的フレイル(虚弱;フレイルには身体的以外に、社会的、精神的の3つがあり、サルコペニアは身体的フレイルに含まれるというのが今の流れです)の基準に、「握力」が用いられたことが非常に嬉しかったのを覚えています。 なぜなら、握力はそれまでの大腿四頭筋の強さよりも測定が簡便で再現性がある、ということから、私自身の論文に何度か握力(hand grip strength)はでてきます。 しかし、最近、当院では、InBodyという四肢・体幹部の筋肉量・脂肪量を測定できる機器があり、「握力が高くても、その上肢の筋力は低く、また全身の筋肉量は低い」、またその逆もある、という、「握力」が注目されていた、全身の筋肉量と相関する、というのは、ある一定の集団にしか通用しない気がしています。
あと、全く関係のないことですが、正月の特番のTVをたまたま見ていたら、メンタリストのDAIGOという方が、相手の性格などを見破る、というのをしていました。 この方をあまり知らなかったのですが、タネはなさそうに思います。 心理カウンセラーか、医師の免許を特別に許可しても良いのでは? と思うほどです。 メンタリスト、という新しい職業は色物ではなくどうも本物で、その考え方は教えられないオリジナルだとは思いますが、職業として成り立っているな、と思いました。