岡村病院で定期的に開催していただける(私も研究結果を発表します)会に参加させていただいています。

そこでの勉強会は非常にためになり、学んだ知識として、「据え置き型」よりも、「カフ型」の方がどうも良いようだ、ということです。

もちろん、いま現在「据え置き型」で家庭血圧を測定している方はそのままで良いと思います。

今から買う方、買い換える方は、「カフ型」:自分で腕に巻くタイプの購入をされてはいかがでしょうか?

 

スポーツ選手などの、有名人が大きな病気であることを発表すると、症状が少し似ている、と思う方が、「私も同じ病気じゃないだろうか」という場合があります。 90%違うとしても、10%は当たっている場合なども考えられ、私個人としては、思い当たる節は、全部消していったほうがいい、と思います。

白血病は白血球のなかのリンパ球が増えるのかどうか(リンパ球性か骨髄球性)、急性なのか慢性なのかで、4つに分かれます。

私自身、オーベン(指導医、専門医)とともに、四国こどもとおとなの医療センターで治療にあたったこともあれば、当時はクリーンルームがないことから、急性骨髄性白血病はすぐに香川の高松市内の病院に搬送した場合があります。

今のところ、白血病は予防できません、、、 放射能被曝を避ける、などでしょうか、、、

ちなみに我々循環器内科のなかでも、心臓カテーテルを主に専門として治療に当たっていたものの中には、放射能疲れ、を経験している人もいるはずです。 当時私は知識がなく、6時間を超えて治療をしていると、「つかれたな」と思い、実際に採血検査をしてみたら、白血球数が減っていたりして、「ぞっ」としたものです。

専門医が心エコー検査をすると、必ず「推定の」収縮期肺動脈圧を算出することができます。

正確な診断にはカテーテル検査が必要ですが、全身のむくみや、息切れ、だるさ、心電図異常、レントゲン異常などがあれば、心エコー検査をして、肺の血圧を測定したほうが良いでしょう。

単純に心不全で、血液が充満しているため肺高血圧になっている場合もあれば、膠原病が隠れている場合があります。 最近は良い薬がでているので、診断がつけば、予後は格段によくなります。
肺高血圧がエコー検査で過大評価されてしまう一つに、動脈硬化で固く大きくなった大動脈が原因することがあります。

そういったことも踏まえ、浮腫みがだるさがでたら、心エコー検査は非常に情報が多い検査なのです。

循環器内科は心音、心雑音、過剰心音を習います。 しかし、肺の音(呼吸音)や副雑音の方が、一般外来ではよく聴かれる音でより重要だと思っています。

聴診で聴かれる音の原因は、心臓にしろ、肺の音にしろ3つしかない、と私は考えています(人体が媒体として必要です)

①物質の振動 ②流体の速度変化などによって生じる圧力変動 ③物体の質的変化 です。

心臓の弁が閉まる音や過剰心音は①です。 弁の狭窄などの心雑音は②です。 心不全の初期にきかれるパチパチとした音は③です。

肺の異常雑音、副雑音はどうか。 喘息でも高度心不全でも聴かれる、ヒューヒューという音は②です。 痰が絡んでいる音は②ですが、痰がでていけば消失します。 肺炎では、②か③でその疾患がある程度鑑別できます。

認知症にならないため、の記事が少ない、と私は思います。

それは、エビデンス(何がいいのか)不足からきています。

認知症専門を謳っている医師も、書けないことでしょう。

これがいい、あれもいい、という単発の論文はありますが、エビデンス・レベルが低いので書きづらい、というのが本音でしょうか。

わかっているのは、脳血管性の認知症を防ぐために、糖尿病、高血圧、脂質異常症をきちんとコントロールしておくこと。 過度の飲酒(具体的にはビール1000mlを一日を毎日)はアルコール性認知症になるということはわかっています。

高知の「酒文化推し」はやめたほうがいいことは自明の理です。

少しのアルコールが「認知症予防」に関してだけは(他の疾患に関しては無視した場合)いい、と海外の報告ではありますが、日本人では不明確です。 だからといって、飲まない人に飲むように勧めるのは論外です。

アルコールハラスメント、が高知では蔓延していますね。