オーソライズド・ジェネリック(AG)といって、先発品(正規の薬)を発売している製薬会社が作っているジェネリックは、値段もやすく、正規薬品と同じ性能、といってもいいと思います。

しかし、AGの薬があるにもよらず、他のメーカーのジェネリックを採用している薬局を私は信用していません。 薬局の経営もあると思いますので、他人が口出すことではありませんが、患者さんには知っておいて欲しい事実として、「海外では、ジェネリック薬品は、正規薬品とは、違う薬」という認識です。 有効成分が入っているというだけで、そのほかの薬に入っている成分は全く違います。 また、効くかどうかの実証も研究もされていません。

例えば、花粉症でアレジオンを市販のドラッグストアで買って、その後、処方箋でアレジオンを薬局でジェネリックにされてしまうと、市販薬の方が効きます。 これは絶対の事実です。

知っておられる方もおられると思いますが、最近では、大手製薬会社の「ファイザー製薬」のジェネリック薬品に発癌性物質が見つかった、という事例もあります。 有効成分が同じでも、その他の部分が違う証拠と言えるでしょう。

当院では、花粉症に対して、鼻腔鏡を用い、その方のlifeスタイルに合わせた、最も適切な薬を提案しています。 点眼薬、点鼻薬も同様です。 花粉症の薬についての問い合わせが多いのですが、全て処方可能です。

まずはプラシーボ効果もあるでしょうし、飲み忘れにもつながっていくでしょうし、薬のことを知ってないと、「薬飲んでるから大丈夫」と思って、「行動変容」がみられずに、減塩食などにしない可能性、など色々弊害があります。

そう、納得は何事にも優先する、です。

私自身は、自分が納得しないと動かない、というスタンスで医療、そして生活も行っています。

理屈がない状態では絶対に動かないし、経験するには相当研究を重ねないとだめだ、と思っています。

「修行」ではなく「研究」です。 見学は「修行以下」です。 経験の中に入りません。

上記がメールであり、自分の専門領域である心エコー検査だったので引き受けました。 2週間以内で適切なアドバイスを「デビルズ・アイ」といって、揚げ足取りではなく、スペルチェックはもちろん、ここをこうすればいい、などを英語で書かなくてはいけません。

結構大変です。 自分自身がしなくてはいけないことが、日常診療以外で増えて来ているので、土日はありません。

ゆっくりできる日は徹底的に休まないと、体がもたないな、と思っています。 家族行事は今の私にはありません。

アブレーション(焼灼術)とは、頻脈性不整脈の治療を、心臓内のカテーテル治療で、心臓の中の電気の回路を焼き切る治療です。 これは私の私見というか、どの循環器内科医も多少は思っていることだと思いますが、血管内の治療は西高東低(といっても差はない、でしょう。 ひと昔、国立循環病センターが大阪にあることから言われていただけだと思います)、が、アブレーション治療はその逆で、関東がイニシアティブを持っており、徳島大学の医師も、国内留学で、大阪にいくこともありましたが、関東の大学にいって、その技術を学んで帰ってくることが多いの実情です。 例えば、関東圏では、突然死予防のために、WPW症候群の方は治療済み、という方がほとんどなのに対し、西日本とくに四国では、強い発作が起こってなければ、治療のリスクもあるから経過観察となっています。

最近、心房細動に対しても、アブレーションがされるようになり、その需要が高まりました。 以前は、四国であれば県に3人もは必要ないアブレーターでしたが、現在は10人弱は必要だと思う次第です。
ちなみに、ペースメーカーを入れている方も、6ヶ月経っていれば、心房細動のアブレーション治療は受けることができます。 理由は、ペースメーカーのリード線という心臓内の筋肉に刺さっている部分が安定化しているためです。

 

私自身、大病院で診断方法を教わり、自身でも耳鼻科にかからなくてもいいように、鼻腔鏡というのどの代わりに鼻を簡単にみる検査(お金は発生しません)で、感冒による鼻汁か、花粉症か、を100%とは言えませんが、見分けることができます。 レントゲンで、副鼻腔炎の診断もできるようにトレーイングと研究をしていました(もちろん教わりながら)

花粉症の季節です。 「風邪は万病のもと」とはよく言ったもので、この言葉を作ったのは、耳鼻科の医師ではなく、内科医であることは間違いないでしょう(推測ですが)

風邪の症状でやってきて、全然ちがう病気、の可能性を内科医は考えるからです。

よく聞かれるのが、風邪の時、内科がいいか、耳鼻科がいいか、ですが、その内科医が、循環器しかしてなかった、消化器内科しなしてなかった開業医や、大病院でもそういった医者なら、内科医ではないので、この質問はナンセンスです。 内科としてのトレーニングをうけた内科医なら、まずは内科医、というのが当たり前のことです。 そこで、耳鼻科の方がいい、という判断が下されれば耳鼻科に行けば良いのです。 耳鼻科だと内科疾患が見えません。 肺炎の可能性も聴診のトレーニングをうけてない、もしくは経験不足だからです。 しかし、強調しますが、なんちゃって内科、は開業医だけでなく、大病院(大学病院含む、私が言う、大病院は大学病院も含みます)にもいますので、ご注意を。