症候群、というのは、病気ではなく、「状態」をしめす言葉です。

題の状態は、主にストレスで、過換気気味になって(嫌な人の前だと息遣いが荒くなるでしょう?)、本来は気管にいく空気が、食道や胃に行くので、ゲップがでたり、膨満感がでたりします。

ガス抜きや、吐気をとめる薬が対症療法となりますが、根本的にはストレスが原因なので、それをなくさないといけません。

ストレスをなくすには2つだけです。 1つは寝ること。 もう一つは、「嫌な人に会わないこと」です。 2つ目が難しいのですが、ストレスの9割以上が人間関係とも言われてますので、こころがけて、嫌な人とは疎遠になるようにしないと、自分の体が守れません。

私は内科を標榜するなら、特化したクリニックをかかりつけ医にするのは、「良くない」と思っています。 整形外科や耳鼻科などは特化したクリニックはいいと思いますが、全身をみる内科で、一つのことだけ、をかかりつけ医にするのは危険で、すでに「内科」ではないと思っているからです。 そういった、特化したクリニックが内科系でもあってもいいとは思いますが、「内科」の標榜(看板)はしないでほしい、患者さんが勘違い(内科だから全身をみてくれる)してしまい、不利益を被るからです。

循環器だけ、消化器だけ だと、自分の身を自分で守らないといけません。野球の二刀流のように、医療は糖尿病や血管疾患もみれる、三刀流以上の「何でも屋の内科」が、かかりつけ医としてふさわしいと思っています。

当院ではそういった診療を心がけています。

言い切った方がいいでしょう。 ただ、オーソライズド・ジェネリックという、先発品メーカーが作るジェネリックは同じ、と言ってもいいでしょう。 値段は同じですが、薬局が仕入れる際に、安いものを仕入れて儲けを出そうとするので、オーソライズド・ジェネリックが嫌煙されてしまいます。 つまり逆にいうと、オーソライズド・ジェネリック(AG)が多い薬局ほど良い薬局だ(薬の中にはAGがないものもあります)、親切な薬局だ、と言えます。

ただ、血をサラサラにする薬などは、ジェネリックなどは考えたくないくらい粗悪なものもあるし、コレステロールを下げる薬も全く効かない、睡眠導入剤も効かない、となると、安物買いの銭失いとなりそうです。 絶対に先発品かAGであってほしいもの、別にジェネリックでもいいもの、はあると思います。 例えば、ガスター10というものが一般で売られています。 処方箋でガスター10mgを買うと、同じものを保険を使って買えるわけですが、ジェネリックになると、ガスターではもはやありません。 なので、本当に胃を治したいなら、ジェネリックをやめた方が良いでしょう。

「安い」これだけが、ジェネリックの良いところなのです。 先発品と同じものでは決してありません。

最近の薬は効果も良いものがでてきて、さらに値段も高い。 なので、薬代を安くしたい、となってしまうところに、粗悪品、、、 私自身もジレンマを感じながら、ジェネリックにもピンキリがあるので、キリのジェネリックをだしてほしくないな、と思います。 AGでなくても、ピンの悪くないジェネリックなら、その効果を期待してもいいと思います。

インフルエンザの新薬の講演会に昨年いきましたが、上記には触れられていませんでした。
つまり、多くの(ほとんど?)医師が、診たことがない、ということです。 インフルエンザを専門的にみている医師でもみていない、という所見です。
昨年も寄稿した内容ですが、この所見は、統計をとったり、人に教えてもらうなどしないと、「よし、俺もみてみよう」では、身につかない所見です。
なので、経験がない医師は、「インフルイクラ」という、インフルエンザ迅速キットよりも精度が高い所見ですが、それに手を出すことが、より危険です。 「たぶんこうだろう」で、「間違うことが」患者さんの不利益になるので、今まで通りの診断方法でいいと思います。

新しいことを突然始めるのは、人体実験で、いいことは一つもありません。
残念ながら、インフルエンザの特異的な咽頭所見は私や、経験豊富な医師でしか、診断に使わない方がいいでしょう。
私自身、知ったかぶり、をするのは、詐欺だと思うし、今まで通りの診断方法の方が、慣れてない医師では患者さんに安全です。

香川で、私がバリウム検査をしていて、ポリープがあったので(これもまず問題ない)と思ったものですが、胃カメラをしなければなりません。 そして胃カメラをするとポリープは問題ないのですが、超早期の食道がんが見つかりました。 胃のバリウム検査が、胃カメラに勝る点は、診断という意味では全く勝ち目はありません。 バリウム検査の方がわかりやすい疾患がある、という医師もいると思いますが、現代の胃カメラの技術でそんなことはない、と断言してもいいでしょう。
私は、開業するときに、心臓内科(循環器内科)、消化器内科、糖尿病内科 と 標榜することも考えていました。 昔の医師はなんでも出来たのですが、今はそういう時代ではなくなってきています。 私自身はもともと消化器内科医でしたので、総胆管結石の除去の内視鏡の手技もできます(ステント治療と非常に似てます、といえば、分かる人には分かります) 糖尿病治療においても、妊娠中や小児以外では、専門的な治療をしています(私の糖尿病について書いたの論文が、米国の有名雑誌で紹介されています) 要は、攻めの病院、最終拠点病院で、循環器内科だけでなく、病院で寝泊まりして、救急医療に携わり、すべての内科の主治医となり抗がん剤治療などもしていたから、標榜をまよったことでした。 心臓内科、内科、リハビリテーション科としたのは、やはり、私の特化した、心臓エコー検査(・心臓リハビリ:今は福田心臓・消化器内科で、私が高知市ではじめて外来心臓リハビリをして、現在も月に数回診察に行っています)が、より専門である、ということから標榜しました。
今後は、なんちゃって内科、との差別化を患者さんにしってもらうために、標榜を変えることも考えています。 糖尿病を専門にしているところで、今はだしてはいけない薬をだしていたり、インフルエンザを見逃していたり、腹部エコーが下手くそな技師さんにあたって、チェックをしないところがあるので。 検診で胃のバリウムは絶対に私はうけません。 意味がないし、見逃され、が怖いからです。 大腸のバリウム(実はバリウムではないのですが、同じような検査です)はもうなくなっていることからわかってもらえると思います。
あと、寝ながら胃カメラをしてほしい、という患者さんが時にいます。 セデーション(麻酔薬で寝てもらう)ことは、「自発呼吸が止まること、心臓の動きがとまること」を前提にした検査方法です。 私は、うとうとしてもらいながら検査するのはいいと思いますが、それでも気をつかいます。 「楽だから」というのは、「危険と隣り合わせ」ということを知ってほしいと思います。

私自身、胃カメラは、内視鏡医が入らない、というので変わってくれと、言われて検査をすることもありました。 早期癌の研鑽もいまもしています。 もうそういったことをしていない、専門をうたっている内視鏡をする医師よりも、楽に、見逃しなくすることが出来ると大病院で確信していました(そのときに消化器内科からの紹介をうけ、私が検査をして、確定診断をしていたことなどからの経験です)