毎年恒例でしたが、最近は全くみなくなっていました。 「絶対に笑ってはいけないシリーズ」のことです。 Yahooニュースで、なんと顔を黒くして、エディー・マーフィーの仮装をしたそうです。 これが差別になるかならないか、で紛糾しているそうです。

私は松本人志さんの作るものは大好きですが、今回の作品は「許せない」な、と感じました。 私は1年ですがアメリカに留学経験があります。 観光ではなく住んだのです。 そこで実際に迫害を受けている(見えないような感じで今も)有色人種の方のお話を聞いたりしていたので、「差別」と感じました。

黒人差別じゃない、エディーのモノマネで笑わせようとした、という意見もあろうかと思いますが、それはされた黒人は自分の肌の色を話のネタにされた、と思っていい気はしないでしょう。 いじめのようなもので、している方は感じてないだけです。 さぁ、この放送がアメリカでされていたら浜ちゃんはもうTVでみることはなくなるでしょうし、私もそろそろ、こんなものしか作れない、もしくは、無知を盾に微妙なところを作るような番組スタッフ(松本さん含む)は、マス「ゴミ」ですね。 もう引退してもらっていいと思います。 時代についてこれてないのだと思います。
それにしてもこういう、いじめの要素をもった、差別的なTVがまかり通っている日本が恐ろしいと感じます。

脳梗塞などで、パーキンソン病のような症状をていする病気を、パーキンソン病とはいわず、パーキンソン症候群と呼びます。

さて、純粋なパーキンソン病に近いほど、その「死因」が限られてきます。 私が「四国こどもとおとなの医療センター」で、脳神経外科の先生も診ていましたが、内科で診ている患者さんもいました。 もちろん、近隣のクリニックで診られておられる患者さまもおられるわけです。 パーキンソン病の方が救急車でこられたり、紹介でこられるのは、我々内科宛てです。 原因は「肺炎」と「嘔吐」です。 パーキンソン病の死因は単純に考えると、たった2つで、「誤嚥性肺炎」と「腸閉塞」です。 お腹の手術をしていなくても「腸閉塞」になります。 誤嚥性肺炎の末期でおくられてきた患者さまに対して、当時は「看取り」の概念も浸透してなく、患者さまの意識もないような状態でしたが、「できるだけのことを」との希望がありました。 誤嚥性肺炎に対しては抗生剤(誤嚥性には抗生剤が効きにくいのです)でなんとか治療し、胃瘻を増設するも、腸閉塞になってきたので、栄養は太いカテーテルを病棟で血管内に入れて、カロリーをを保っていました。 これで、口の中で発生する唾液など以外は誤嚥する可能性がない状態になったのですが、、、 数週間後、呼吸音が悪いので、喉頭鏡で声帯を診たところ、片側が全く動いてません。 このままでは窒息してしまう(患者さまの意識は救急車で運ばれてきた時点でもうないのですが、窒息するような状態は外から見ていても残酷です)ので、トラヘルパーといって、よく漫画でボールペンなどで気管に空気の通り道を作るような道具を使ってなんとか窒息を防ぎました。 最後は腸が動いていませんので、腸のなかの菌が全身に回り、敗血症(菌血症)をおこしてお亡くなりになりました。 ここまでの治療をすることはあまりないと思いますが、ではどうすれば、「予防」できるか、が大事だと私は考えています。 もちろん普段の内服薬をきちんと飲んでもらうことも大事ですが、「誤嚥に気をつけた食事形態」と「便秘にさせないこと」が予防につながると思っています。

皆様の周りでパーキンソン病と言われた人がいたら、この2つに注意していただければ、と切に思います。

5−6年ぶりに、土佐高校のクラスの垣根を超えた同窓会が企画され、行ってきました。 300人中、100人近くが集まり、当時の担任の教諭が来てくださったことも企画した幹事の方に感謝しています。 小学校の同級生にも2人会え、楽しい時間となりました。 ほんの一握りの方と話すに留まりましたが、学生時代と変わらないなー、という感じの友人や、社会人になって随分変わったな、というのが本音です。 2次会は参加するつもりはなく帰路につこうと思ったのですが、社会人になってからの友人や、サッカー部時代の友人と軽い2次会をしました。 業種は違えど、面白い話ができました。

さて、きずなクリニックは明日から診療が始まります。 同窓会が本日だったら出席するつもりはありませんでした。 私は晩酌もしないし、お酒を自宅で飲むことは一切しません。 理由は次の日の診察に影響がでるかもしれないからです。 ついつい飲み過ぎてしまったりすることが自分のポリシーに反するからです。 常にベストな状態で今年も診療にあたりたいと思っています。
普段、研究会などでアルコールを飲むこともあるのですが、最低限の量にとどめています。 私は高知の文化は酒である、というのはやめるべき、という研究会の会長を勝手に就任しています。 どろめ祭りもです。 一番やめた方がいいと思うのは、「返杯」の強要だと思っています。 自分で飲むならまだしも、相手の肝臓を痛めつけ、相手の健康を損なう行為は、過去の遺産として、「昔は、返杯というのがあったけども、もうしないことになったんだ」という行政の力、広告力が重要だと思っています。 今現在、そういった啓蒙活動がされていないことを憂いています。

ゆっくりした、お正月を迎えれましたでしょうか? アメリカ留学時は1月2日からはたらいていたので(アメリカでは祝日が建国記念日以外に全くなく、そのかわり土日が完全な休日でした。 しかしその土日に仕事をしていたので、AHAという世界で最も権威のある循環器の学会で口頭での発表が叶いました。 努力はしてみるもんですね)

私にとって、長い休暇に年末・年始など関係なく、今執筆している、論文、医学書、エッセイ、などを書く時間、としか認識していません。 28日の診察が終わってから、元旦の初詣までクリニックで上記をしていました。 まさに缶詰状態です。 しかし、楽しいのです。 だからしているのです。 趣味が医学と関係している、って凄いラッキーなことだと思っています。 野球選手の気持ちです。

みなさまは仕事、楽しんでますか? 楽しくないと学ぼうとしないし、身につきにくいですよね。

今年もみなさまにとって、いい一年になるように祈念しております。 福田大和 一宮きずなクリニックにて 1月1日

今日が本年の外来最終日となります。 「循環器内科(心臓専門の内科)」で、開業させていただき、2年目の年末を迎えることとなりました。 胸痛の方、動悸の方などを診させていただき、実際にカテーテル治療になった方や、ほっておけば脳梗塞になる不整脈の治療をしてきました。 また、「胃カメラ(私の造語で、声帯・咽頭・喉頭・食道・胃・十二指腸カメラ)で、多くの方が、お腹にメスを入れず、早期で治療をすることができ、また、「腹部エコー」では超早期の癌を見つけることができ、治療がうまくいっていること、また糖尿病の治療で「サジを投げられた人」も当院でコントロール良好になっていることを、私自身、またスタッフの協力や患者様の協力があってこその「誇り」だと思っています。
逆に、開院当初は、がん検診、がん検査を受けられてない方の比率が多いこと、また「なぜ、この処方となっているのだろう? 患者さんも分かっていない」という方もおられ、必要ないお薬は中止するように心がけています。
「がん検診を疎かにしない、専門的循環器医療」 を モットーに来年も研鑽をかかさずに邁進していきたいと思います。 来年は、今年同様、「糖尿病治療」にもより一層力を入れていきたいと思っています。 内服薬だけが増えていく方をよく見かけます。 最新のお薬や、一時的なインスリン導入(当院では外来で安全にできます)、さらには、温故知新の昔の薬の改良版(この薬が出ていないことに違和感を感じています)のご説明をして、より糖尿病のコントロールをいいものにしていきたいと考えています。
なにせ、心臓病になる人は、インスリン抵抗性といって糖尿病の気があり、癌になりやすい、という発表を恐らく世界初したのが私であり、正式に論文になる予定です。 心臓をみる、ということは、全身を診なくてはいけない(医師は心臓以外にも検査はしなくても興味を持たなくてはいけない)、ということです。 その私のこだわりが、1年と3ヶ月の間に実際に結果を残しています。
来年もブレることなく、皆様の健康寿命を限りなく伸ばす治療をしていきたいと、心に誓っています。
来年も何卒よろしくお願い申しあげます。