人間の記憶のなかには、意識せずに何かのときにパッと思い出せるのが「潜在記憶」(直感)、若い頃は直感が大事。そして自分の意思で引き出せるものが「顕在記憶(知識)」経験。年をとるごとに直感に経験が増えることで直感に頼らなくても正しい判断が下せるようになるそうです。

「顕在記憶」は脳の中のシナプスが増え記憶力を高めます。 私も医療のセンスを高めたい、と思い研鑽している道中です。

私だけでなく、当院そのもののセンスを高め、今後もますます患者さんの方の信頼関係や「救い」をつくりだせることが大事だと思っています。

一般的にコロナハラスメントと聞くと、「実際は喘息で咳がでているだけだったり、医療関係者だけということで、当人にとって悪い態度をとること」 だけのように思われていると思います。

もう一つは、「当人(体調不良がある方)と他人(職場の人や、医療関係者)との間での、意見・知識の違いによる、どちらかが相手にハラスメントを行う」ということも コロナハラスメントです。

当院では待合室に昨年から風邪の症状や発熱の方がいない、という安心感を定期通院の患者さんに提供するように心がけています。 通常の通院患者さんが診察室に出入りするたびに机の上、椅子、ドアノブ、床を次亜塩素酸で消毒しています。 他院でもしているのかは不明です。

そのため、入り口に2段構えのように、待合室に風邪症状、発熱(37度と明記しています)の方は電話をしてください。 として、「診させて」いただく場合は時間を指定させてもらったり、換気のできる部屋で、その後その部屋は消毒して1時間以上使用せず換気した上で、ウイルス除去装置を回しています。

病院やクリニックに対して、「私(僕)はコロナウイルス だと思うから検査をしろ」や、「絶対にコロナウイルス ではないから検査は絶対にうけるつもりはない」 は コロナハラスメントです。 医師や医療関係者も当院に通院されておられるので、私よりコロナウイルスについて詳しい方もおられるかもしれません。ただコロナウイルス  の可能性が極めて低い場合に強要することや、可能性が高い(もしくは全く不明)の場合に診察を強要するのは、医療従事者に対するハラスメントであり、また待合室の患者さんにとってもハラスメント以上の迷惑行為です。

私が患者さん側の立場で、知識も経験もなく、コロナウイルス が心配、という気持ちもわかりますし、特異的な症状がないし感染は収まりつつあるからコロナではない、という思い込みに陥ってしまう気持ちもわかります。

ただ重症の持病を持っている方が感染した場合100人に1人以上は死亡する感染症です。 ハラスメントのことを知らなくても、強要させるような行為は是非このブログを読まれたら、注意していただけると、過ごしやすい世の中になる、と思っています。

ちなみに医師は新型コロナウイルス に対しての最新の論文を読み、また詳しい医師とのPCを使っての勉強会、お金を払ってのクリニックでの対処法のPCでの講義をうけています(私はそうしてます) そして、今まで「当院で診ることができる」と判断した患者さんで、コロナウイルス が疑われるという判断をしなかった時に、その後実は違う病院でコロナウイルス だった、ということはありません。 可能性が高い、検査が必要だろう、と判断しコロナの診療をできるところで、と電話で言った人に関してはコロナウイルス 陽性でした、という方も報告をうけました。 よって今のところ(医学に100%はありませんが)、当院の判断は間違っていない、ということにもなります。

患者と医師というお互いの立場もあり、私の使命を全うしなければならないと思っていますが、各施設、各医師での考えにはどうしても違いがあるのは事実です。 現在当院では感染症、発熱の方に関しては、電話をしてもらってから当院で診れるのか、違う施設の方がいいのかをお伝えさせていただいております。 もちろんホームページをみない方もおられるので、来院された場合には、当院でみえるかどうかの医師の判断、をお伝えするようにしていますし、入口のところに中に直接入らず、その場で電話をしていただくように張り紙だけではなく必ず目に入るように入口の前に大きく台座で大きな看板が目に入るようにしている、ということまで徹底しています。 コロナウイルス 感染症が下火になったとはいえ、高知県では(公表されている)検査件数が少ないということもあり、まだまだコロナウイルス を除外できるまでには至っていません。 当院ではご高齢で重い持病をもった患者さんが多くおられ、一緒の場所にいることは院内感染にも繋がりますし、職員を感染から守ることは私の責任ですので、そのような措置をとらせてもらっております。 一定の基準は職員で共有していますが、「明確な」基準はあえてもうけていません。 当日の状況や患者様からの電話の内容などで、医師が判断するようにすることとしています。

上記が私の考えであり、そのルールにしたがって当院は診察を行う、ということにしています。 そういったことは知らなかったが折角来たので、またどうしても当院で、という方がおられても、私の判断を聞いていただき、ご理解の程いただけると幸いです。 ご迷惑をおかけすることも多々あろうかと思いますが、何卒ご理解・ご協力のほどお願い申し上げます。

医療関係者の方も来院されますし、もちろんそれ以外の方からも、質問されることが多くなってきました。

結論からいうと、私は「うった方がいい」という意見です。 もちろん妊娠中であったり、最終的には自分で決めることだと思います。

打った方がいい、という理由は大きく2つあります。

1点目は健康面です。

感染、発症、重篤化を全て90%以上で抑えるというのはかなり優秀なワクチンです(感染に関してはまだ正確な数字はでていませんが、報告レベルではインフルエンザワクチンとは比較にならないくらいの感染率を下げる、とされています)。 デメリットの副作用は50-100万分の1であり、風疹のワクチン1千万分の1に比べると高くなりますが、既にTVでも報道されているとおり、ワクチンの副作用としては十分低いか許容範囲、と言えるレベルです。副反応に関しては日本人のデータはないものの、カロナール(アセトアミノフェン)などを処方してもらうなどで対応は可能だと思っています。

2点目は今後の生活の便利さ、です。

私個人の考えですが、今後はワクチンをうっていないと海外旅行にいくために非常に手間がかかるか、行けない国がでてくると思っています。 また国内旅行でも手間がかかる可能性があります。 ワクチンをうっていないとアクティブに移動しないといけない人にとっては不便な世の中になる可能性が高い、と思っています。

 

その中に、「医療にも不確実なことや限界がある」と書かれています。
医者にかかっていれば癌にならないわけでもないし、突然夜間に脳梗塞を発症する可能性もあるわけです。

我々医師はそういった確率をできるだけ少なくする、また癌に関しては今現在は予防できるものは(例えば禁煙、禁酒、糖尿病を良くしておくこと、など)しますが、今現時点では「早期発見」が重要です。 胃カメラをして何もなければそれで良し、悪いものがあればそれを出来るだけ早期に見つけることが重要、となります。

また、「治療を決めるのはあなたです」 とも締めくくられています。 その決断に対して医師は多くの情報を患者さんに提供できなければならないと思っており、毎日研鑽しています。