まずは寒い季節は、服を脱ぐ前に脱衣所や風呂場を温めておきましょう。 急に寒さを感じると、血圧があがり危険です。

そして風呂の温度は熱すぎない、のが鉄則です。 熱いと自律神経がみだれ、危険な不整脈が起こりやすいからです。

そして、入浴中は肩まで浸かっても構いませんが、長い時間肩まで浸かると、心臓が水圧で体中の血液が返って来てしまい、逃げ道がなく、心不全になってしまいます。 半身浴がいいのはそのためです。 ではどのくらいまで浸かったらいいのか?

それは乳首(男性で)辺りまで浸かるのが心臓が半分浸かることになるので丁度いいでしょう。

下半身からの血液が心臓に返って来ても、上半身の方に血液が静脈で逃げることが出来るからです。

四国こどもとおとなの医療センター時代は、心筋梗塞、脳梗塞が多い時期でした。 熱いお風呂に入って、胸が痛くなり、我慢し続けて運ばれて来た人もいます。

ご注意を。

高知県で初めて心臓の手術をしたのは宮本信昭先生です(と聞いています) 私の父親の先輩でもあり、仲も良く福田心臓・消化器内科で働いています(今は一般外来はしていません。父親は一般外科の手術や当時は心臓外科医がする静脈瘤の手術も宮本先生に指導してもらい実際にしていました)

私は医師2年目と3年目を実家の診療所で過ごした、という異色の経歴を持っています。 当時は色々な手技・知識が身につかないのでは、と同級生と電話などをして焦っていましたが、父親の外来や病棟での診療をみて非常に勉強になり「急がば回れ」か、と今ではそのことがないと思うと、4年目からの奮闘につながらなかったのだろうなと思います。

そんな中、宮本先生が外来をしていて、腹痛の若い女性がいて「間違いない、虫垂炎(盲腸)やな」とおっしゃり、私も触診させていただきましたが分かりません。 お腹が痛くて触ることが難しいからです。 「宮本先生、CTをとってはどうでしょうか?」と進言したところ、「じゃあ漢方薬の芍薬甘草湯を2包飲んでもらおうか」で女性のお腹の筋肉が弛緩し、私にどこに虫垂があるかを教え、「ここにあるやろ」で触診するとたしかに3mm程度の細長いものが触れます。 触れた瞬間、「そこが痛いです」で、「CTは必要ないよね」ということで大病院に紹介し手術となりました。

そういった経験もあり、「心音」も大事ですが、肺の音や、腹部の音 などに興味を持つようになりました。

当院では基本的に予約制をとっていますが、別段予約なくおいでてもらっても診させていただきます。 8:40からクリニックには入れるようにして、お昼休憩の間も電話応対はしていますしクリニック内に入れますので、順番を書く紙に名前を書いてもらい、そのまま待つか、車で待ってもらうようにしていただければ14時から午後は開始ですが、予約の方と同じように早くみさせていただくように工夫しています。 また、予約の方についても、検査などがあるときは予約枠を減らしてできるだけお待たせしないようにこの4年半で少しずつ、不快な思いをさせないようにしています。
ただそれでも、急患の方で重症な方も受け入れていますので、どうしても時間通りにならない日もあります。 そういった場合に、「悪い人がいるので」とは私は基本的に言わないようにしています、「お待たせしてすみません」とだけ言うようにしています(もちろん救急車が来ている、呼ぶような場合は別ですが) そういったことも含めて10時予約(10時〜10時30分、ということです、ここらが電子カルテの悪いところで、10分おきに予約をとれないなど、不便があります) の方を10時に呼べないことがあったりして、本当に申し訳なく思っています。
少しずつでも、以前と比べ待つ時間は減ってはいるとは思うのですが、だいぶお待たせする人もいて、院長として申し訳なく思っています。
急な病気でなく、急がない場合は「電話で」予約を是非してください。 急に来院された場合、待つことが多いかもしれません。 急な病気の場合も、できれば電話をしていただければ、「胃カメラ」をしてない場合は私がすぐに状況を聞いて、余分にとっている予約枠にきてもらうなどをしています。

今はどうか知りませんが、私が医学生のころや医者になってすぐの頃は

「緑内障治療中は、ブスコパンや抗コリン薬は駄目。 緑内障が悪くなってしまうので」

と、教えられてきました。 ただ、同期の眼科医から「緑内障は2種類あり、開放型と狭隅角。 点眼薬でわかり、開放型ならどんな薬も問題ない」

もしくは、緑内障のある(あった)方の眼を白内障で手術していれば可能、もし狭隅角の緑内障でも合併症が起こる確率は0.6%以下、など教えられてきましたが、患者さんは覚えてないことも多く、また眼科医もどちらのタイプか教えてないことも多いと思います。 (緑内障のほとんどが開放型ではありますが、聞いてもらうと狭隅角の場合もあります)

内科治療を受けるなら、緑内障、と言われたら「どちらのタイプか」をメモしてもらうのがいいでしょう。 それくらい大事なことです。

点眼薬もだいぶ変わってきて、配合剤なども増えてきて、最近の点眼薬では判断がつかないよ、とも眼科医から言われています。

 

徳島大学、高知大学の循環器内科教授より話があり、お受けすることとなりました。
今まで 日本心エコー図学会などの全国学会の事務局(といっても経験をさせてもらった、という感じですが)などを通じて流れはなんとか分かりますが、自分が責任者となるとこれは非常に難しい、と今から思っています。

2年後ですね。おそらく毎日考えることとなるでしょう。
開業医として、このような貴重な話をいただき、非常に珍しいケースかもしれませんが、大病院と診療所で開設した経験をいかして、また、王道の心臓リハビリを継承しつつ、それだけで本当にその患者さんはいいの?という疑問を投げかけていきたい、などと思っています。