30歳を超えると筋力は低下する報告があります。 ウォーキング(程度にもよりますが)は基本的には有酸素運動であり、筋力増加には非効率的ですが、何もしないよりは筋力維持が期待できます。 加えてレジスタンス・トレーニング(筋トレ)をすることによってより筋力維持や増加が見込まれます。 呼吸の仕方(猫背だと息切れしやすい など)も重要ですが、運動療法を適切に指示・指導できない医師の言い訳のように感じます。 筋トレに関しては特に「過負荷」といって、やりすぎ が逆効果になることもあります。
30歳を超えると筋力は低下する報告があります。 ウォーキング(程度にもよりますが)は基本的には有酸素運動であり、筋力増加には非効率的ですが、何もしないよりは筋力維持が期待できます。 加えてレジスタンス・トレーニング(筋トレ)をすることによってより筋力維持や増加が見込まれます。 呼吸の仕方(猫背だと息切れしやすい など)も重要ですが、運動療法を適切に指示・指導できない医師の言い訳のように感じます。 筋トレに関しては特に「過負荷」といって、やりすぎ が逆効果になることもあります。
胃の検査はどちらがいいか? 答えは明白で「胃カメラ」です。 バリウムの方がいい、は間違い、と言っても過言ではありません。 バリウムでの方が分かりやすい病気がある、といっても胃カメラでも同じように診断できますし、バリウムではどちらにせよ、胃カメラで精査、となるので確定診断には至りません。 むしろ、バレット食道、逆流性食道炎の程度、詳しい所見、早期の食道がん、胃がん、喉頭癌、場合によっては声帯がんなどもわかる胃カメラが有利です(というか、バリウム検査は先進国では日本だけ、です。 大腸の同じような検査(バリウムではなくオムニパークを使います)は4年前に「意味がない」ということで日本ではなくなりました。
バリウム検査がなぜなくならないのでしょう? 私なりの邪推(私見)ですが、医者がしなくてもいい(検査技師がしてもいい)、胃カメラで以前不快な思いをした、検査技師学会の圧力(?)、などでしょうか。
当院では「寝て起きたら胃カメラが終わっていて、苦痛がない」という検査もしています(ご高齢の方、肺の病気が重症の方、などは出来ません)。
最後に、「バレット食道」の診断(これが見つかれば(結構います))がつけば、食道がんのリスクがあり、1年毎の胃カメラでの検査が必要になりますが、バリウム検査ではわかりません。
当院は開業して5年がたちました。 患者さんへの治療方針・院内での新しい取り組みなどはミーティングを重ねて「最終決定は院長である私がする」のが、開院当初からの当院の変わらない「米国留学時」に感銘をうけた方針です。
「日本人はほうれんそう(報告・連絡・相談)」のようだが、それは間違いだ。まずはdiscussion(相談)を研究室のボスにしてから、ボスが決定した方針で研究をしてから、最後にreport(報告)をするべきだ」、というのが留学時の決まりごとでした。
スタッフが個々の考えで勝手に動いて、結果はこうで、さてどうしましょう? では、その後の対応が患者さんにとって不利益になります。 なので、当院では、何事もまずは私に相談をするようになっています。 「ほうれんそう」の逆ということになります。
1つの事象に対して一つ一つの予想と対応をあらかじめ考え、1年後や10年後の患者さん、だけでなくクリニックのことも考えながら日々の検証、研鑽を欠かさず行うこと、が大事だと思う様に開業してから徐々により強く思うようになりました。
大きな病院に勤めているときは、野球でいうと自分自身が4番でエースピッチャー、という感覚でしたが、勤務医ではなくクリニックの院長をするようになってからは、自分は監督、スタッフは守備・打撃コーチであり、患者さんは選手(プレイヤー)である、という感覚が今の私の考えです。 患者さんが気持ちよく、持病と戦う、向き合う環境づくりが大事だと思うようになりました。
適切な診断をして、以前私が勤めていた大きな病院でしか治療ができない疾患については、エースで4番の医師がいる病院に紹介する、ということが病診連携の一つの形だと思います。
例えば、腎機能が悪い方で、尿酸値が高い方。 通常はザイロリックという薬が昔からありますが、骨髄抑制という副作用がまれですがあり、白血球・赤血球・血小板が減ってしまうことがあるので、「薬代をできるだけ安くしてほしい」という方に処方します。 しかし、その他の薬の情報も説明した上です。
現在は通常「フェブリク」という薬が一般的です。 1日1回で感覚がどの医師もわかるほど有名な薬です(といっても、当院ではまずは栄養指導を勧めて、それで下がらなければ、またとりあえずすぐに薬を使ってでも下げないといけない尿酸値の場合は処方する、という前提です)。
当院では、1日2回内服する必要がある、「トピロリック」を推奨しています。これは尿から蛋白質が減ることが実証され、「フェブリク」にはない効果が期待でき(報告が散見されています)、腎機能が悪くなるのを予防する効果(専門的にはeGFRという数値が下がりにくくなる(か、改善する可能性))を期待して、相談いたします。
当院には遠方から来てくれている患者様も多くおられます。 地域密着というのは「クリニックの近くに住んでいる方をみる」という意味ではだけない、と私は思っています。 近くの方はもちろん、遠方の方でも、当院に通院している患者様の健康寿命を延ばすための色んな工夫をするようにしています。
一言でいうと、院長である私の許可なく医療方針を変えないこと、です。 この方針は私が米国留学時に研究室のボスから「日本人は最初にreport(報告)がきて、実験結果の検証(discussion)をしようとする。ほうれんそう、というものだろう。それでは駄目だ。最初に最終決定権と責任者である私(ボス)とdisscusionをして方法を決めて、実験をする。最後にreortにこい。そうすると実験のミスが減る。無駄な実験がなくなる。いいか、ここは私のラボなんだ、私の意向に沿わない実験をされても困る」というもので、非常に厳しい研究室でしたが、非常に感銘を受けました。
逆に基礎研究とは失敗の積み重ねなのですが、この方法をしている限りは、怒りっぽいボスも絶対に怒らない。この方法以外で、自分勝手な方法を試そうとすると非常に怒られている研究者がいました。私は1 年契約で行ったのですが、2年目の契約を持ちかけられたのは、この方針を絶対に守っていたからだったと思います。 私は基礎研究の素人でしたが、ボスからして見たらいくら優秀でも、自分のラボのルールに従えない人は良い待遇を受けていなかったように感じます。
さて、日本に帰って来て1年で開業の話がきて、開業するときに「何事も最初に院長である私に相談。決定権は私にある」という方針は非常に患者さんにとっても有益です。 なのでそれを確かめるためのミーティングは新しい事案が出て来たときにするようにしています。 他の診療所よりもミーティングは多いのではないか、と思います。 私の考えをスタッフに知ってもらい、それを実践してもらう、その時に意見があれば聞き取り、良い意見であれば採用する、という方針です。