という諺があります。 「先にこうしておけばよかった」というのは人間だれしもが持つ心理だと思います。 いい医者に当たったかどうか、その医者について調べたかどうか、などもあると思いますし、医療以外でもあるでしょう。

後悔という言葉が、「立つ」というのに納得できなかったので、少し調べてみましたが、本来は、「後悔と槍持ち、先に立たず」という、大名行列の順列から来ているようです(諸説あるようですが)
私自身が、古来の諺、「灯篭持ち後に立たず、槍持先に立たず」というように、開業医、かかりつけ医としては、灯をともすように適切な診断をつけ、きちんとした「槍持ち」の紹介先に紹介するのが役割だと思っています。
最初から、大病院の槍持ちにかかっても、灯篭の光が当たらないことも多い、それは私の経験上、その場しのぎ主義の救急医療や、感染症に対して耳学問をこんこんと患者さんに聞かせるだけの医師にはならないように、と自戒の念をこめて、です。 困っている人を救う、その一点を医師は最優先するべきです。 困っている人に、「今の医療では耐性菌を作るから、抗生剤は出さない」で、肺炎製造機のような医師にならないようにしないといけません。 もちろん「情報を制するものは世界を制す」のごとく、医師はoutputだけでなく、inputをし続け、不必要な抗生剤をださないことが患者さんのためになることも大事なことです。

以前にも書きましたが、死亡率を下げるかどうか、ですが、論文ではQOL(生活の質)はよくするが、予後(死亡率)に関しては、変わらない、という論文も多数あります。 確かに20年前の論文では「死亡率を下げた」とされていますが、よく吟味するとかなり怪しい。 図がまずおかしい。 今だに20年前の論文を持ち出す医師はいないと思いますが、私は長年の経験上「生活の質は必ずよくする」と実感していますし、患者さんへの説明もより具体的にできるのも、その理由の一つだと思います。 「予後はよくする」という論文は2019年の論文で、狭心症でステント治療をした患者さんで信頼度が高いものが、やっとでてきた、と思っています。
論文があるから、予後をよくします、は半分あっていて、半分間違いです。 きちんと論文をかかさず読まないと、全部間違いの知識になってしまいます。 結果だけを講演会などで聞いて、読まないとそういった答えにたどり着いてしまう。 なので、私は自分で論文を書くのが重要と考えています。 もちろん英文です。 そうすると、最新の論文の事情がどうなのか、調べざるをえないので、自然と勉強になるからです。

血圧を下げるためには減塩もそうですが、とりあえず冬は家の中でも、中と外でも寒暖の差が激しく、血圧の変動が強いので、血圧を下げておかないと脳出血おこしたり、心筋梗塞などを起こしてしまいます。

下げすぎももちろん良くないですが、妙な民間療法で下がるはずはありません。 確実に血圧をさげるには薬しかないでしょう。 薬を飲んだら一生? と良く聞かれますが、「逆に飲まないと一生がすぐ終わるかもしれない体になっているのかも」と思います。 ① 今はのまなくてもいいですが、食事に気をつけてください ②一時的にでも必要ですが、いずれ暖かくなれば、また体質を変えれば中止できるかもしれません。 ③減薬は可能かもしれませんが、完全なる中止は危険です ④どうしても内服してもらわないと危険です! という4パターンが私の答えです。

日本人の脳出血が減ったのは、今の性能のいい、血圧の薬がでたことや、ガイドラインで血圧を下げる基準が厳しくなったこと、の2つだという事実がものがっています。

開業時に15年前から私や父親である福田心臓・消化器内科の理事長はしっていました。

今年の感染症の雑誌にやっとそのことが掲載されていますが、いまだに信じずに咽頭所見ではインフルエンザは不明、という医師もいると思いますし、それが普通のレベルだと思います。

ただ、私自身が論文に2016年しようとしましたが、すでに論文化を2011年に開業医の先生がしていました。

インフルエンザキット、症状や状況だけでなく、咽頭所見が加わると、間違いが少なくなります。

 

ペンライトは白色光のLEDを忘れずに

ガイドラインでは、そんなに下げなくてもいい、という風潮ですが、

J ClinHypertens. 2018;20:560–567.

の報告では、心臓肥大がある場合、尿酸値が6.3以上の例と5.1未満の例とを比べると、7年後に心不全になる確率が1.6倍になるという報告がされています。

心臓病の治療は、血圧、糖尿、コレステロール、そして中性脂肪まできましたが、最後に尿酸までも下げておいたいい、という風潮になっています。