私は徳島大学から最初は高知県も検討していました。 もちろん自分自身の親が開業しているので。

ただ、直接の上司が、「心臓カテーテル」「心エコー」「不整脈」「臨床研究」ができるようになり、「内科全般」ができるように「私がなったから」という理由に引かれ香川県に派遣が決まりました。 冗談で言われたのが、「先生はラーメン好きやろ? でも善通寺に行ったらうどんのほうがすきになるけん」と。

まさにその通りになってしまいました。 なぜあんなに美味いのか? 僕の予想ですが、出汁にいりこを使っているというよりも、麺にNa(塩)をより配分量を多くしているのではないか? と今でも思っています。

通常2年で大学に変えるか、違う病院に派遣が決定するのですが、異例の5年という期間その病院でいることが許されました。

その後、留学も決まり、ペンシルバニア州(東海岸)に推薦もしていただき、貴重な期間を過ごすことができました。 タフィンというインドカレーの店が最も美味しかったですね、米国では様々な国の料理が楽しめますが、もう一度食べたいな、と思うのはテイクアウトもできるタフィンです笑

「環境」や「地位」は人を変える、と思っていますし、実感しています。 循環器での責任者、主に心臓術前や術中の心臓エコー検査、心臓リハビリテーションではセンター長までしており、留学先でも自分が責任をもってする仕事を与えられていました。
国内留学もいいけども「海外に住みたい」という思いを持ちつづけ。それを発信し続けることが重要であるし、周りが認めないと国内留学も海外留学も行かせてもらえません。 そういった意味では、だらだらとした医師生活をおくらずに没頭したことがよかったと思います。

心臓リハビリと似ている部分があるのが、呼吸リハビリと思われがちですが、重症の慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんに対しては「リハビリをしない方がいい」という報告もあるのが、心臓リハビリと違う点です。 そういった報告は非常に少なく、「呼吸リハビリはどんな悪い人でもした方が良い」という報告が多数占めているのですが、実際はリハビリをすることで、余計に普段の生活で動けなくなり、逆効果になることがあることを、「論文」ではあまりかきませんし書かれていません(少数です)

私自身は、心臓リハビリをしている人の中で、呼吸機能が悪い方には別メニューをしたり、どちらかというと、その方の日常の「評価」をすることを目標としていました。 もちろん、軽症の方には良いことが多いことは明記させてもらいます。

運動だけではなく、食事の見直し(指導)、リハビリをすることによってどれくらい具体的に良くなったか、を「評価」するのが重要だと考えています。

呼吸器専門医(県外で本州の医師です)とも意見は一致しています。

私はそういった私の知り合いの大学病院(高知大学ではないのですが)での医師との、最も一致した意見ですが、何事も、「したことがないのに、専門です、で開業するのは詐欺行為で、医師としての資質にかける」ということです。
心臓リハビリもそうです。 大学病院、最終拠点病院で、重症例を経験せず、座学で「心臓リハビリテーション指導士」をとったから、「専門です」は、本州では許されない行為ですが、高知ではどうでしょうか? どうも許されているのが不思議です。 そういう資格を乱発する学会にも問題があります。
賢い患者さんになってほしいと私は思っています。 本州では患者さんが学会にいくことも多いので、7月の「優しい社会」に寄稿させてもらいました。 患者さんが自分の疾患の学会に出席すれば、自分のかかりつけ医の行動がわかると思います。 さらにいえば同系統(心臓リハビリは循環器なので)の診療所、つまり循環器はもちろんですが、内科に関しても、近くにはできない暗黙の了解があります。 近くに住む人はそういう事情を知らない方が多いと思います。 私は事情を知っているので、私が医者ではない場合、その近辺にすんでいたら、「違うクリニックが開業して欲しかった」と思います。 なので、そう思われないように逆に注意したいと思います。
開業医で循環器といっても、その中に専門が複数あります。 心臓リハビリは流行りだしたのが10年くらい前です。 それ以前から経験しているかどうか、2週間の経験(見学)しかしてなくても、「心臓リハビリテーション指導士」は医師ならば100%とれてしまう、全く意味のない資格ですが、患者さんは「専門なんだ」と思ってしまうことでしょう。
私はこういった開業を「標榜の詐欺」「スキマ産業」と思っています(自分に自身がないので、資格だけとって独自性をだそうとしているのです) 患者さんからその医師に質問してみるといいと思います。 質問内容は、「大病院で何年研鑽しましたか?」 「論文は英文で書いた経験がありますか?」 「まさか見学を経験といっていませんか?」 と質問してください。 その質問で、メッキが剥がれる医師は、四国には非常に多いのが現状です。 高知にもあるかもしれませんね。

 

私は野球はしませんが、野球をみていて思うことです。 7種類の変化球を持っていても、遅いボールは打たれます。 しかし170kmを投げ込まれると空振りするでしょう。 私が思うに、170km(普通に考えたら150km以上)のスピードが投げれない時に、変化球を覚えるような考え方がいいと思っています。

野球以外でも、その分野では超一流を目指すべき、だと思っています。 私は音楽はしませんが、音楽をするなら、作曲ができて、売れるほどの技術を目指さないと意味がない、と思います。 凝り性なせいもあると思います。 医学でも心機能と心不全治療には特化して、心臓超音波検査は「本がだせる(=自己満足の粗悪な自費出版が出回っています、ご注意を。 私が言っているのは、執筆依頼が出版社からきて、印税をもらう、というレベルです)」レベルを目指していたので、32歳の時に「心臓超音波」に関する執筆依頼がきました。 少しかじれば良いや、では130kmのバッティングマシーンで意味はありません。 どんなことでも、やってきたことに関しては「本がだせるレベル」で医学は取り組んでました(心臓リハビリでも、四国では唯一、学会から共同執筆者として選ばれ、教科書に2章分執筆しています) がん治療や心臓リハビリ、糖尿病治療、感染症でも、その分野では論文をかけるレベルは最低レベルとして研鑽をしていましたし、実際に論文を1年で9本載せたことがあります(英文が5本と、今となっては和文は書かないので少し稚拙ですが)
別に論文にする必要はないのかもしれませんが、論文を書く時間は、その論文を書くために相当な調べ物をすることになります。 それこそ最新の論文をみて書かないと通らないので、その分野のエキスパートになれます。 師匠に教わったことですし、私も納得して書いていましたし、今も続けています。

米国での最新の論文ですが、米国では低所得者は心血管死亡死が高いとされている背景がまず、日本と違うことがあります(日本ではそういう研究はされてないので不明ですが、国民皆保険なので、米国とは違うでしょう)

その上、配合剤が推奨されてない場合が多いということがあります。

簡単に言うと配合剤は多くの薬を飲まずにすむ利点などから、健康にいい、という論文です。

日本では配合剤は保険でカバーできます。 私もできるだけ薬の量を減らすことに気を使っています。

なぜ国も胃カメラ推奨としないのか不明です。 バリウムでは早期の食道がんを見逃す可能性があります。 酒飲みsmokerは絶対に胃カメラで食道を見てもらう必要があります。 それも、色を変更できるカメラで。 通常の胃カメラでは見逃す可能性がある病変も、当院では見逃さないように食道を通常の見方と、色を変えて2回みるようにしています。 また、肩に注射して胃の蠕動運動を止めることも基本的にはせず、胃カメラで「ミンクリアー」を使用しますので、安全かつ痛みもありません。

どうせ検査するなら、安かろう悪かろう、はよくない、と思います。

胸部レントゲン写真とCT検査の違いくらい(いやもっとかな)大きく違います。 胃カメラが飲めない人は眠りながらしてもいいと思いますが、ウトウト(それでも寝てしまう人はいる)する程度の点滴で、モニター心電図や酸素濃度を測定しながら、何かあっても「挿管」ができる状態でするべきです(格言:セデーション(眠った状態にすること)は息が止まることを前提に考える)
ピロリ菌除菌後の方や、自然除菌されていることが考えられる方(一度胃カメラするとわかります)、もうすでにピロリ菌が住めなくなってしまっているほど胃が弱っている方、は1年に1度胃カメラをすると、1.5/100の確率で胃がんが見つかります。 食道がんも入れたらもっと確率は上がると思います。