自律神経には交感神経と副交感神経があります。 簡単に言うと、喧嘩する神経が交感神経、飯食って寝る神経が副交感神経となります。 喧嘩するときに血圧が高く、脈拍が早く、さらに瞳孔が開いて相手を良く見えないと喧嘩に負けますよね? 自律神経が悪い時は、小児では「未熟」、成人では「障害」、高齢の方は「退化」している、と私は説明しています。

ストレスや疲れなどで、障害をうけることになります。 そうすると、本来脳に血液を組み上げることができずに、「神経調節性低血圧(失神)」を起こすことになります。 ちなみに、今は少ないと思いますが、小学生が夏のあつい時期に校庭で立たされて、長い時間、ストレスのたまる面白くない校長先生の話を聞かされると、気分が悪くなってしまう場合があり、昔は「根性がたりない」などと言われてましたが、全くの誤解で、自律神経が未熟、だから、病気というか、そういう状態なのです。 これを見ている校長先生がいたら、話は短く、面白い話をしていただけたらと思いますし、暑い時期は体育館などで、水を飲みながら話をすることをお勧めします。

さて、胎児の心エコー検査では、実は生まれてくる前は、心臓は拡張する機能が悪いことが証明されています。 この原因には、胎児の心臓はまだ「未熟」という説明がされています。
子供は小さな大人ではない、という医学の格言にも通じるところがあると思う次第です。

医療に100%はありません。 この季節、いくら血圧の薬などを調節しても、急な上昇などで救急外来に行かざるをえない人も出てくるかもしれません。 当院にいていただければすぐに紹介することも可能ですが、夜間や日曜日などは、我慢せずに直接救急に行った方がいいです。

これは私が「四国こどもとおとなの医療センター」でセンター長をしていた経験からも言えます。

いくら、開業医の医師が薬剤を調節しても、100%次の外来まで大丈夫、という保証はどんな開業医にもできないことです。 もしそういった開業医の医師がいたら、その医師は救急医療に携わったことがない医師です。

救急をしていて、「ひどい治療を受けていた」という救急医も信用してはいけません。 今までの経緯を知らないのに、結果論で最終的に自分が一番偉いと勘違いしているだけです。

幸い、京都、徳島、香川で勤務している病院では、そういった医師は私を含めていませんでした(一部いたような気がしますが、私自身はその医師には絶対にかかりたくない、と思います。 なにせ、自分が世界で一番と思っている勘違い野郎(医師)だからです)

糖尿病を患っている患者様は、「HbA1c」という数値にこだわると思います。 私も大事な数値だと思っています。 近年糖尿病学会(私も2回ほど、演題発表をしています。 また私の論文が海外の糖尿病学会誌に紹介されていたり、県内の糖尿病治療のアドバイザリーの契約もしています)では、HbA1cを低血糖を起こさないように、高齢者では低くしなくていい、というガイドラインが出てきています。

これは、糖尿病治療に詳しくない医師が、低血糖を助長させるような薬剤を処方するのを避けるため、と専門医の資格をもった友人の医師と言っていますが、専門医のなかでもガイドラインを遵守することが最も大事、ということや、非専門医も、同じような、HbA1cを下げない治療をしています。

私個人は、ガイドラインというのは、低血糖を起こさせない、と同時に、大人数を調査してこれくらいならいいだろう、という数値をだしているだけなので、同じ75歳でも、ケース by ケースだとおもい、8.0%以下ならいい、とかではなく、7.0%を下回った方がいい、と思っています。

もちろん低血糖をおこさないように、最もその人にあった、いい薬を処方するようにしています。

外来でのインスリン治療導入も可能です。 当院で最初に導入した方は10人中9人以上は半年くらいで、インスリンをしなくてもいいようになりますが、他院非専門医で、今はつかってはいけない薬をのんでいて、導入した場合は、すでにインスリンがなくては生きてけないからだにされている場合もあります。

当院の長は、院長である私ですので、よっぽど変な間違いを起こさない限り、責任は私にあります。
そのために私は院内のルールを決める権利があると思っています。 当然のことです。

大きな施設になると、各分野の長が責任者になることでしょう。

私が決めているのは、「ほうれんそう」は間違いで、相談がさきで、報告は後、ということと、身だしなみ、の2点です。 あとは心情的に頑張っている人(当院では頑張っていない人がいないのですが)には、その努力に対して、私ができる範囲のことができれば、と思っています。

 

気管支炎、気管支肺炎、また肺炎時には、最初(無理なら、早期)の段階で、痰の検査をしておくべきです。

理由は2つ+アルファ、です。

⒈ 原因菌が何か? 抗生剤の耐性化をみる必要がある(1週間かかるため、早く検査をしておかないといけません)

⒉ 肺結核を否定するため: 高知では少ないかもしれませんが、人が密集する都会では必須です。 レントゲンでは早期の肺結核はどんな形で見えるかがわからないためです

アルファ.癌が疑われた場合、細胞診をとる必要があります。

また、肺炎などで、病院に紹介させていただくときに、私が香川の四国こどもとおとなの医療センターで働いていた時「肺炎です」だけで紹介され、その前に開業医の先生からいろんな薬が投与された後だと、痰の検査をしても結果が変わってきます。

そういった経験から、当院では、できればその場で痰の検査をしていただく場合があります。 それは患者さんのためです。
1週間たっても治らない、そのときに、痰の検査をしていれば、効かない薬をださなくてすむ、ということがあるためです。

また、1年後に同じように気管支炎などを起こしても、投薬する薬に、効かない薬を最初からだされない、というメリットがあります。