糖尿病について

糖尿病治療は低血糖を起こさない様に、かつ食後血糖を抑える

HbA1cにこだわりがち、であり、医師側の私どもも、その値で一喜一憂してしまうこともありますし、大事な項目であることは間違いありません。

ただ、低血糖は高血糖よりも「死」の恐れが多く、低血糖を起こさない様な処方をすることが大事です。

ちなみに例外もありますが、低血糖の症状は一人1つです。 吐き気、冷や汗、嘔吐、ふらつき、目の前がしろくなる、などですが、どれか一つであることが多い。

例えば、HbA1cが8%以上から6.1%に改善した若い方がいるとします。 ただ食後血糖は200を超えて高い。 こういった方に同じ処方を続けるのは危険です。 食後血糖を下げる様な処方に切り替えるべきです。 その薬が合わなければ、違う薬を減量して処方するか、今の薬をやめる、もしくは栄養指導を再度受けていただく、「適切な」運動「処方」を説明する、方が安全かつ、今の時代に沿った治療です。

インスリンの使用経験が少ない場合、糖尿病治療をするべきではない、と思っています。