患者と医師というお互いの立場もあり、私の使命を全うしなければならないと思っていますが、各施設、各医師での考えにはどうしても違いがあるのは事実です。 現在当院では感染症、発熱の方に関しては、電話をしてもらってから当院で診れるのか、違う施設の方がいいのかをお伝えさせていただいております。 もちろんホームページをみない方もおられるので、来院された場合には、当院でみえるかどうかの医師の判断、をお伝えするようにしていますし、入口のところに中に直接入らず、その場で電話をしていただくように張り紙だけではなく必ず目に入るように入口の前に大きく台座で大きな看板が目に入るようにしている、ということまで徹底しています。 コロナウイルス 感染症が下火になったとはいえ、高知県では(公表されている)検査件数が少ないということもあり、まだまだコロナウイルス を除外できるまでには至っていません。 当院ではご高齢で重い持病をもった患者さんが多くおられ、一緒の場所にいることは院内感染にも繋がりますし、職員を感染から守ることは私の責任ですので、そのような措置をとらせてもらっております。 一定の基準は職員で共有していますが、「明確な」基準はあえてもうけていません。 当日の状況や患者様からの電話の内容などで、医師が判断するようにすることとしています。

上記が私の考えであり、そのルールにしたがって当院は診察を行う、ということにしています。 そういったことは知らなかったが折角来たので、またどうしても当院で、という方がおられても、私の判断を聞いていただき、ご理解の程いただけると幸いです。 ご迷惑をおかけすることも多々あろうかと思いますが、何卒ご理解・ご協力のほどお願い申し上げます。

医療関係者の方も来院されますし、もちろんそれ以外の方からも、質問されることが多くなってきました。

結論からいうと、私は「うった方がいい」という意見です。 もちろん妊娠中であったり、最終的には自分で決めることだと思います。

打った方がいい、という理由は大きく2つあります。

1点目は健康面です。

感染、発症、重篤化を全て90%以上で抑えるというのはかなり優秀なワクチンです(感染に関してはまだ正確な数字はでていませんが、報告レベルではインフルエンザワクチンとは比較にならないくらいの感染率を下げる、とされています)。 デメリットの副作用は50-100万分の1であり、風疹のワクチン1千万分の1に比べると高くなりますが、既にTVでも報道されているとおり、ワクチンの副作用としては十分低いか許容範囲、と言えるレベルです。副反応に関しては日本人のデータはないものの、カロナール(アセトアミノフェン)などを処方してもらうなどで対応は可能だと思っています。

2点目は今後の生活の便利さ、です。

私個人の考えですが、今後はワクチンをうっていないと海外旅行にいくために非常に手間がかかるか、行けない国がでてくると思っています。 また国内旅行でも手間がかかる可能性があります。 ワクチンをうっていないとアクティブに移動しないといけない人にとっては不便な世の中になる可能性が高い、と思っています。

 

その中に、「医療にも不確実なことや限界がある」と書かれています。
医者にかかっていれば癌にならないわけでもないし、突然夜間に脳梗塞を発症する可能性もあるわけです。

我々医師はそういった確率をできるだけ少なくする、また癌に関しては今現在は予防できるものは(例えば禁煙、禁酒、糖尿病を良くしておくこと、など)しますが、今現時点では「早期発見」が重要です。 胃カメラをして何もなければそれで良し、悪いものがあればそれを出来るだけ早期に見つけることが重要、となります。

また、「治療を決めるのはあなたです」 とも締めくくられています。 その決断に対して医師は多くの情報を患者さんに提供できなければならないと思っており、毎日研鑽しています。

まずは寒い季節は、服を脱ぐ前に脱衣所や風呂場を温めておきましょう。 急に寒さを感じると、血圧があがり危険です。

そして風呂の温度は熱すぎない、のが鉄則です。 熱いと自律神経がみだれ、危険な不整脈が起こりやすいからです。

そして、入浴中は肩まで浸かっても構いませんが、長い時間肩まで浸かると、心臓が水圧で体中の血液が返って来てしまい、逃げ道がなく、心不全になってしまいます。 半身浴がいいのはそのためです。 ではどのくらいまで浸かったらいいのか?

それは乳首(男性で)辺りまで浸かるのが心臓が半分浸かることになるので丁度いいでしょう。

下半身からの血液が心臓に返って来ても、上半身の方に血液が静脈で逃げることが出来るからです。

四国こどもとおとなの医療センター時代は、心筋梗塞、脳梗塞が多い時期でした。 熱いお風呂に入って、胸が痛くなり、我慢し続けて運ばれて来た人もいます。

ご注意を。

高知県で初めて心臓の手術をしたのは宮本信昭先生です(と聞いています) 私の父親の先輩でもあり、仲も良く福田心臓・消化器内科で働いています(今は一般外来はしていません。父親は一般外科の手術や当時は心臓外科医がする静脈瘤の手術も宮本先生に指導してもらい実際にしていました)

私は医師2年目と3年目を実家の診療所で過ごした、という異色の経歴を持っています。 当時は色々な手技・知識が身につかないのでは、と同級生と電話などをして焦っていましたが、父親の外来や病棟での診療をみて非常に勉強になり「急がば回れ」か、と今ではそのことがないと思うと、4年目からの奮闘につながらなかったのだろうなと思います。

そんな中、宮本先生が外来をしていて、腹痛の若い女性がいて「間違いない、虫垂炎(盲腸)やな」とおっしゃり、私も触診させていただきましたが分かりません。 お腹が痛くて触ることが難しいからです。 「宮本先生、CTをとってはどうでしょうか?」と進言したところ、「じゃあ漢方薬の芍薬甘草湯を2包飲んでもらおうか」で女性のお腹の筋肉が弛緩し、私にどこに虫垂があるかを教え、「ここにあるやろ」で触診するとたしかに3mm程度の細長いものが触れます。 触れた瞬間、「そこが痛いです」で、「CTは必要ないよね」ということで大病院に紹介し手術となりました。

そういった経験もあり、「心音」も大事ですが、肺の音や、腹部の音 などに興味を持つようになりました。