むしろ途中の10月から血圧は上がっていたはずです。 自分の外来が忙しいのが嫌で、丁寧にみないため、心不全を起こしたりする危険な処方が見受けられます。 今年は9月中旬から血圧は上がってきている人が多かったのが事実です。

まだ寒くない時から、です。

今年の血圧事情、です。 コロナウイルスでステイ・ホーム、その後の猛暑ではなく酷暑。 なので、減塩を指示しにくかった背景。 その後急に朝晩冷え込み、寒暖の差が激しかったことから、です。 みんなが同じような生活をしていた、というのもあると思います。

私が患者さんに言うならなら、2ヶ月処方するとしても「朝、140以上が深呼吸して2回目測っても2−3日続くなら早めに来院を」などと必ず言います。 通常は1ヶ月処方で状態を確認した方がいいし、2ヶ月処方するなら、家での血圧測定方法をきちんと指導するのは当然ですが、そういったことが抜けているので、これで治療しているといえるの? と思います。 自分の家族がされたら嫌だな、という治療です。

全く医療とは違う話になります。 ちなみに、最も面白い医療漫画は「最上の命医」「最上の明医」シリーズです。

鬼滅の刃がブームになった、というのは、連載が終わったあとにニュースになっていることから知りました。 最近の漫画、アニメで面白いのは、「ACCA13区監視課」だと思っていたので、びっくりしました。

面白い、というかヒットする漫画の条件は、「伏線の回収が上手」「主人公に感情移入しやすい」「主人公以外のキャラクターも魅力的」「カタナを使う」「一人1つの能力を持っている」という感じだと思っています。

ものすごく面白かったのは、「デスノート」の原作者と作画担当者が連載中は1回も会ってない、という事実です。 連載が終わった後の対談で原作者が緻密に考えていた、と私は思っていたのに「できるだけ主人公の夜神月を毎回ピンチにさせて、そこからどう切り抜けるかを考えながら1話に必ずギャグを1つは入れるようにだけしていた」というセリフでした。 後から思えばそういう漫画だったな、と。 結構行き当たりばったりの漫画だったんだな、と思ってしまいました。
逆に「暗殺教室」の原作・作画の方は、「打ち切りがあるのは、2巻、5巻、10巻、15巻、20巻のタイミングで、20巻以上続いて人気があればやめにくくなるが、必ず一つの商品として、どこで終わっても読者が納得するように考えて書いていた、という人もいます。

私は研修医の時に実家の「福田心臓・消化器内科」の手伝いをするため京都から高知に帰ってきています。 当時は自分には不利、と思っていましたが、開業医(当時日本で心臓内科を標榜していたのは父親だけで、その後高知市からクレームがきたのですが、国立循環器病センターが心臓内科を標榜しだしてから、文句を言われなくなりました。 お役所仕事って本当に責任もないし、部署も変わるし「やりがい」があるのかな?と当時は担当の人がだれか分かりませんでしたが(ここにも問題があると思います、駄目なら理由を、そして、良くなったのならその理由を、責任をもって話すべきです)思っていました。
その後徳島大学の医局にはいって、大学病院で働きながら大学院も入るので、最終学歴は大学院卒となります。

上記、「医療とは?」「医師とは?」を教えてくれる講演はなく、飲み会でもそんな話はあまりでません。自分で考えるのが普通ですが、変わった研修をしていた私には「スキルのみ」が医療ではないと感じていました。 医師になったとたん態度が変わる人もいますが、医師がえらいのではなく、そういった医師像を作ってきた先人たちの医師が良かった面もあると思います(中にかとんでもないのもいると思いますが笑)
取り敢えず、普通の職業ではありません。 聖人君子でなくてはいけません(私もそうですが、、、) そういったことを目指すことが大事だと思っています。 もちろん「高いスキル」はプロとして当然で、特殊能力を一つずば抜けたものを持ち、他は広くそして深く勉強することが大事だと思います。

医師間のやりとりで、紹介状を書いたり、受け取ったりします。が、患者さんはその内容をみることは基本的にありません。

信じられないことですが、紹介状の返事に、投薬している処方を書かない医師がいます。 注射製剤は薬手帳をみてもわかりません。

これでは全く患者さんにとって意味がありません(当院の一部の投薬内容を引き継ぐなら、そこに行くことで患者負担が増えるからです)

そういった医師には希望がない限り紹介は控える方が無難だと思っています(これは当たり前といえば当たり前なのですが)

紹介状については、徳島大学病院時代にチェックを2回してもらい、香川の善通寺病院時代は必ず来院した時と、退院時、時に途中経過を書くように義務付けられていました。

どちらも最終拠点病院です、そこを断られたら患者さんが行くところがない、ということで救急車を特別な事情がない限り断らない、という病院でしか働いていません。

つまり、紹介状が稚拙な医師は、そういったきちんとした上司からの指導をうけていない、さらに厳しい環境に身をおいてトレーニングをせず自己流の治療をしていた、ということになるのかな、と思います。

 

どちらも嗜まないと高知県人ではない、というほど、特にアルコールは県外人では「高知=アルコール」のイメージが強いのです(高知県よりも他県や海外に住んでいた期間が長い私が言うのだから間違いありません)

アルコールは「嗜む程度ならいいのでは?」「いいだろう」という方、医者もいるかと思いますが、私はcase by caseで、100人いたら飲んだ方がいいのは0人でしょう。 ストレス解消、という意味ではいいのかもしれのかもしれません。 ちなみに私は開業し1年目に全く飲むのを辞めました。 理由は飲酒するとその日勉強が出来なくなる、ということと、飲まなくても飲み会は楽しめる、と分かったからです(ちなみに、面白くない飲み会だと、二日酔いすることが多いのも理由の一つです) 飲みニュケーションがないとだめ、などは飲まないと本音が言えない、聞き出せない、能力のなさをアピールしているようなものに感じてしまいます。 アルコールと喫煙は相乗効果で食道がんの可能性を20倍まで高めます。 飲みたくない人に飲ませるのはやめましょう。 飲むのを強要するような会はこの世からなくなった方がましです。

また私は、奇妙なアレルギーがあり、「タバコアレルギー」をこの4−5年で身につけました。 今はマスクをしているのでわからないこともあるのですが、吐く息や衣服についたタバコの匂いでくしゃみがでます。 ある意味医師としては最高のギフト(天からさずかった能力)だとも言えます。 さてタバコに関しては、「いい」という医者も、患者様もいないでしょう。 かっこいいからで初めて、ストレス解消やニコチン中毒になってしまった状態です。 周りの人にも迷惑がかかる点でも「いいところ」が一つもない、けどやめられない、というところでしょうか。 喫煙外来、というものがあります。 タバコをすった場合の肺の模型や、一酸化窒素の測定ができる施設で申請をすれば内服薬が保険適応になりますが、成功率は70%程度です(高知県ではもっと低い、ということも聞いています) 私が禁煙外来をきずなクリニックでしないのは、単に時間がないから、です(患者さんもあまり意味のないDVDをみたり、今更、という話を30分されるのも嫌では?)。 あとは、70%の成功率という低さです。 もっといい薬がでれば考えてもいいと思いますが、自費でその薬を買ってもそんなに費用は3割負担の人なら変わらないし、時間がもったいない、ような気もします。 せめて90%以上の成功率があれば、意味がある専門外来になるのではないかと思います。 喫煙の怖さを話しながら、肺の機能や、それに付随するがんに詳しく、最近では心臓の機能すら悪くすることも話して辞めてもらった方が「お得」です。 全国決まり切った、肺の模型、などより、怖さをしって禁煙してみて吸入をすることで、レントゲンが明らかに変わります。 これは禁煙外来をしている循環器内科医では説明ができない所見だと思います。 それは右の肺が肺気腫になって膨張していたのが、肝臓の位置が上がってきて肺が小さくなって治ってきているのが目で見てわかる所見です。 これをみると、吸入の薬が効いている、と実感できますし、タバコをやめた人も驚きます。 基本の単純な、胸部単純レントゲン写真の方が効果がある場合があるのです。