日本で肺気腫といえば、やせて、酸素をすわないといけないイメージですが、欧米ではそうとも限らず肥満者にも多いという人種差があります。 日本でも少ないのですが、COPD=やせ、という概念をすてないといけません。

ただ、肥満傾向のCOPDには心不全の合併率が高いことが報告されています。

重症のCOPD患者さんには、リハビリは、筋肉や疲労感から増悪する、というイメージがあり、一部(?)の呼吸器専門医からは「しない方がいい」とすらされています。

確かにそういったこともあるため、経験が重要です。 心臓リハビリの重症例を経験していると、高度(重症)COPD患者さんも沢山いて、みなさん安全にリハビリをできていました。

どの程度すればいいのか、一回の時間は? メニューは? 評価方法は? 心臓リハビリ専門なら呼吸器疾患があるから、といってリハビリをしない選択肢を選ぶなら、専門でない証拠です。

私は県で唯一の日本心臓リハビリテーション学会の評議員です。 開業医で評議員になっているのは東北の先生と私だけです。
さて、心臓リハビリテーション指導士 という 資格は 医師ならば試験をうければ勉強しなくても100%受かる試験です(試験の前に1時間の講義があるので、心リハ専門でなくても受かります)
試験を受ける権利は2年以上の専門施設でも研修が必須ですが、抜け道があり、10日程度の「見学」で試験が受けれます。
つまり、「研鑽士」と「見学だけしましたけどしたことはありません士」に大きく分かれ、「見学士」が非常に多い。 これは学会にも、資格を乱発した責任があると思っています。
経験のない「心臓リハビリ専門」を謳うクリニックが四国で多く、問題視されています。 他の医師があまり誰もしないことや、自分に自信がないので、専門を「名乗る」だけの売名行為に近い、患者側に私がなったときに思うことは、標榜の詐欺だと思っています。 その多くが見学だけして(その見学をできるということは、クリニックを開業する前の病院でも全力で働いてない証拠です。 2週間も病院をあけれません)、そのまま開業、ということが非常に目立つ。 その後きちんと研鑽をすればいいと思いますが、そういった人はあまり見かけません(少なくとも私は会ったことがありません)
一応循環器内科、として、内科を標榜するため、その近くに内科のクリニックが出来にくい状況になります。 その地域の患者さんにとっては、標榜の詐欺で、本当にその心臓リハビリが正しいかどかもわからず、内科の知識も稚拙、そして近くに内科ができない、という不利な地域、となります。 医療の裏側をしっての、患者さん目線での考えです。 「あぁ、本当の内科、循環器内科ができて欲しかった」と近くに私の身内がマンションなどに住むとしたら、思うことです。

まずは、前立腺肥大で癌がなくてもPSAという癌マーカー(腫瘍マーカー)は上昇することを知っていないといけない(これは医師なら誰でもしっていることです)

その上で、最低でも前立腺の容積をエコーで調べて、「前立腺肥大がないのにPSAが高いのはおかしい」と考えるのが常識である。

 

が高知で開催され、米国の留学時代の先生とお会いすることができました(留学したときに全員が循環器内科だけではなく、腎臓内科や薬学部の方、放射線科の方、語学専門の方など多数おられました)
夜は自宅で高知の料理を一緒にたべ、6年ぶりの再会を果たしました。

今はSNSで繋がっている時代ですが、実際に会ってみて話す、という行為は感動的です。

なにはともわれ、お世話になった先生方にお会いできて嬉しかったです。

私自身も、執筆の仕事がひと段落ついたので、ようやく本年2本目の論文に先週から着手していますが、より一層頑張ろうと思いました。

2000年に介護保険が発足しました。 当初は医師がかく、主治医意見書が重要視されており、認知症がなくても、糖尿病などで、両下肢切断となっている方は「要介護5」となっていました。

現在は、主治医意見書よりも、市の(小)役人が聞き取り調査に行って、立ち会った家族などから聞いたり、香川県では入院中にきて、質問している内容を聞くと、「答えられるように」質問を誘導しています。

その聞き取り調査を重要視し、さらに、明らかに要介護が必要であるにもよらず、要介護1から、要支援1になったりする例が非常に増えてえいます。 実際にところ、介護保険もパンク状態なので、役人(公務員)は、点数を下げると評価が上がるように思えます。

私は生活のことをご家族から聞いて、そのことを意見書に書いています。 例えば、冷蔵庫に腐ったものがあり危険である、などですが、家族が言っても、冷蔵庫の中身を見ようとせず、やっと見てもらうと、腐っているかどうかの判断は私はできません、という始末です。 匂いを嗅いだり、賞味期限などをみたり、通常の日常生活をしていれば、「腐っている」のはわかるはずです、とご家族より。

よっぽど、鼻が悪いのか、公務員の小役人の方が認知症なのかもしれませんね。

市の部署自体が、認知機能がおちていると思われます。

その証拠に、再認定をするさいに、意見書に、要介護1だった人が、悪くなっていることを具体的に書いているのに要支援1になっているが、調査した方の名前を公表します、と書いたところ、要介護1になりました。

おかしな話です。

弱者を踏みつけるような、大人のイジメにみえてしまいます。 こういった行為は私は最も嫌う行為です。