ストレスはさけるように、という医者は馬鹿だ、という記事があります。 私も同感です。 なぜならそれは言われた本人が当然思っている事であり、具体的な案が示されていないからです。
では具体的な案とは、、、
私はストレスの90%以上は人間関係だと思いますし、実際の調査でも同じようなことでした。 10%の無理なことに関しては内科の医者が話すことではないかもしれませんが、医学的なアドバイスなら出来るかもしれません。

ストレスで鬱になるかたが非常に多いように感じます。 私がいうのは、「気晴らしに遊びにいく、のは、元気がなくなっている状態の元気がますますなくなる行為だから、よくないですね」と言う事が多いですね。

このブログも開院1年間は月に100未満から500端末(パソコンや携帯)から、つまり、500人くらいが見ている、というページだったのですが、今は10.000人が見ている月もあり、私見も入っている事を下記に綴ります。
さて、さっきの話にもどりますが、その上で、「嫌な人とは会わないこと。 会わなくてはいけないなら避けること」と言っています。 仕事の上司なので、という方もおられ、大変難しい問題だと思いますが、病気になってまでその会社に固執する必要性が果たしてあるのだろうか? とすら思います。 超一流会社や、自分を高めてくれる会社なら良いのですが、お金を貰うだけなら「辞めたら?」とすら思うのですが、、、、あくまで「辞めたら良いのに」、これが私見です。

あとは、「寝る事」です。 人間は寝る事でしか脳も体も休まらない、という論文があり、最近TVでもしていました。 ずっと前から、ストレスが、、、という人に対しては、人付き合いを一旦少なくするかやめて、仕事以外は寝る事ですね、と言っています。 ずっとは寝れないので、自宅からはでず、遊びには行かないように、という意味が含まれています。
「鬱」の薬が非常に効く人もいますが、すこしずつ人との関わりを持つようにすれば良いと思います。

 

ストレスの原因となる人は自覚がないのです。 上司が気づかせるか、直らないなら辞めてもらうしか方法がないと私は思っています。 一人悪い人がいれば、職場の空気が悪くなることは皆さんご存知だと思います。 それよりも、ストレッサーとなる人も疎まれる環境で仕事をするよりも、違う環境で仕事をして、残った人もハッピー、となるのが私見です。

健康ブームで、医療を取り上げることが非常に多くなっていると思います。 「血圧の薬は飲んではいけない」という記事をもってきて、血圧以外の薬だけを飲んでいる人がいます。 ご家族から説得してもらってもダメ、私の方から説明してもダメ、違う科の医師が言っても聞き入れようとしない人など、影響力がテレビなどでは強いみたいです。 私などは、週刊誌に書いてあることは、「ほとんど嘘」と思っています。 というか読みません。

テレビでこの先生が言っているなら本当だろう、というのも、時代の流れで出てきました。 昔は、タレント医師が適当なことを言っていましたが、最近はちょっとちがって、本当のことを言っている場合もあります。

ただ、責任はだれがとるのだろう、ということです。 主治医は私ですが、責任は自分(患者さん)にあります。 医療は患者さんの協力なくしては成り立ちません。 話し合いの上、決めたことです。 私の責任は、その方にその方にとっての、「もっとも良い治療」を提供・提案すること、だと思っています。 TVであなたの話を聞かない医師や、週刊誌などに騙されないようにしていただきたいな、と思います。

TVでこういっていたよ、と相談していただいて構いません。 そのために我々がいるのですから。 「それは悪くはないですが、こういう考え方かもしれませんね」「それは全く根拠がないですよ」などお答えすることになると思います。 そこに聞く耳をもたない医師はかかりつけ医ではないと思います。

遠慮なく、週刊文春でもなんでも持ってきてください。

 

これは院長である私の医師として、1回遠回りしたことに起因します。 私が医学部に入った年に、父親が開業しました。 私が卒業し、医局に属さずに京都大一赤十字病院で主に消化器内科を志していた時に、父親から人手不足で、半年だけ帰ってこい、とのことで、実家を手伝っていました。 このとき、周囲の友人達は色んな手技を覚えているのに対し、相当焦ったのを覚えています。 しかしこの遠回りが良かった。 父親ともゆっくり話すことができ、開業医の大変さもしることができ、いずれ自分が開業するならば、と考える事ができました。 多くの開業医の子供が跡を継ぐ事が多いと思いますが、私のように一度帰ってから、そこから医局に入って、自分でセンター長までなり、留学させていただいてまで、実家に再度帰る、そして、開業をする、という経緯をたどる人は、私や私の周囲の医師に聞く限りでもいません。
開業医の気持ちを持って、研修、研鑽したからこそ、一つの臓器だけしかみえない、ということがないのです。
胃カメラ、腹部エコーをしながら糖尿病の管理をする医師はいるでしょう。 しかし、胃カメラ(胃カメラで癌や胆石を除去する手術の経験)や腹部エコー、超音波内視鏡、胃瘻作成をしながら糖尿病の管理をして、心エコーが最も得意とする医師は現在、私だけしか、私は知りません。 周囲に流されず、時には自分のエゴで、自分の医師としてのスキルを磨いてきたからこそ、「これは癌の可能性が高い」「これは間質性肺炎だが、モザイクパターンだから、過敏性肺臓炎が鑑別に入る」「関節の脱臼」などが分かるようになりました。
遠回りしたけれど、その後、人より効率よく、さらに地べたを這いつくばって月当直7回(が普通)以上をこなし、内科と循環器の夜間当番を入れると、ほぼ毎日が電話にでれないと、患者さんが危ない、という状況で仕事をしていました。 そういう医師もたくさんいます。 もっと大変な医師もいると思いますが、遠回りを1回してないので、開業のことまで考えてないので、開業する半年前くらいから違う事をしはじめる人がたまにいるのが相場となります。 開業する同級生が最近多いので、よりそういうことを感じます(そういうのは標榜の詐欺ではありません。 きちんと研鑽してから開業するのですから)

私は「内科」を標榜(看板に掲げること)する以上、何かだけに「特化」した医療をすることは、もはや「内科」ではないと思い、看板を降ろして欲しいと思っています。 「特化」した治療をする医院があっても良いと思いますし(その「特化」した看板自体が怪しい場合もあるのでご注意を)、そのクリニックはそれだけしていれば良いのです。

ただ、私の「内科」の考えと全く正反対です。 当院では「専門性」として、心臓超音波検査をはじめ、連携をとっている「福田心臓・消化器内科」でも高知市で初めて「外来心リハ」をはじめたパイオニアです。 香川県の最終拠点病院で、心臓リハビリテーション長を務めたものを、高知に持ち帰った、という経緯です。 内科である以上、「基本」の腹部エコーは当然ですし、胃カメラも当然、癌の見逃しがないように研鑽していました。

わざわざ、「これが専門です」という内科は、その専門も怪しく(私からしたら)、循環器内科といっても、心臓超音波が稚拙であれば、もはや循環器内科でもありません。 ただの「○○(名前や地名)クリニック」として、標榜には、内科をとりあえず外して欲しいと思います(なんなら、なんちゃって内科、とでもして欲しいと思います) これは、患者さんを騙す行為なので、私が医療関係者なので分かる事なのですが、一般の人は、看板をみて「あー、ここは○○が専門なんだ。なら循環器もすごいに違いない」と勘違いすることに危惧しています。 私が患者だとしたら、「ここだけは行きたくない。かかりつけ医にしてしまったらおしまいだ」というクリニックがあることが事実なので、恐ろしいことだと思います。 命を預けるのです。 かかりつけ医は慎重に選んで欲しいと思います。 「近い」という理由以外でも。 また嘘の専門に騙されない賢い患者になって欲しいと思います。

取り敢えずどんな患者さんも断ることがゆるされない最終拠点病院で、難しいカテーテル治療や、緊急の心筋梗塞例で心臓マッサージしながら蘇生できた例で社会復帰もできた例(心肺停止でこられた場合、1/100が助かるも社会復帰は難しく、1/000の確率で社会復帰できる、という報告があります)の主治医だったこともあります。
そんななか、胃カメラ、腹部エコーは必ずしていました。 甲状腺のエコーと組織検査、血液内科の診断のための骨髄穿刺、髄膜炎の検査のための髄液穿刺、気管支鏡(をしている循環器内科医を今まで私はしりません)、心臓外科の手術でフォガッティの手術(手伝ってもらってですが)、ひざ関節内注射、あげればきりがありませんが、開業したときに、かかってくださった患者さんが他のクリニックにかかるよりも良かった、と言ってもらう方が、私も、職員も、嬉しいと思って辛い時もありましたが、治療に当たっていました。

高知県内で、胃カメラ、腹部エコー、心エコーを高レベルで試行できる医師は、父親以外にまだ会ったことがありません。 必ず、「できるけども、腹部エコーはちょっと苦手で動脈だけなら」などかもしれません。 私が知らないだけかもしれませんが。 実は私は胃瘻も作成できるし、大腸カメラもできますが、開業医となってからはしない、と決めて、途中で修行を、放射線科の読影に時間をつぎ込みました。 他の医師が、問題ない、と言っても、「これは腎癌では?」と疑えるし、肺がんでしょう、と言っていても「絶対にとは言えないが、どう見ても炎症疾患で、肺がんの検査をするリスクが高いので、3ヶ月のフォロー」と言えるようになっています。

なので、当院で出来ないことは、大腸カメラ、乳がん検査、子宮頸がん検査、髄液検査だけ、だと思っています。 もっともそういうことをしなければならない場合は紹介するわけですが、私が大嫌いなのは、自分ではなにもできず、紹介状を乱発する、やぶ医者です。 あとは、したこともないのに専門(漢方、心リハ)を語る嘘つき医師です。 患者さんにはわからないことなので、恐ろしいな、と思います。 自分が医療関係者で医師だからこそわかることなのですが、おおっぴらに言えないのが、この世界の仁義でもあります。