当院で心エコーで異常を見つけた場合、ほとんどが原因がわかり、内服をせず経過観察するか、心臓の機能を守るお薬を飲んでいただき、半年後程度にその効果をみることが殆どです。 しかしまれに、特殊な病気で、大きな病院でしか治療(注射やカテーテル)ができない、というような患者様もおられます。 そういったときに大病院に紹介します。 しかしそこで、心エコーという当院ですでにした検査だけをして、特殊な採血検査、心臓MRIや心臓CTなどの検査が行われずに、経過観察するならその大病院にかかりつづける必要は「全くない」といって良いでしょう。 なぜなら、特殊な検査をしてほしくて紹介しているのに、同じ検査だけをした、ということは、「違う目で心エコー検査を見て」大きな異常がない、ということをその病院が言っているからです。

いろんな理由で、その後の心エコーのフォローは、特殊な場合を除いて、私がした方がいい患者さんがほとんどで、手術適応などの変化が出た時を逃さないように再度の紹介を、と思いながら診療をしています

べろべろの神様だそうです。 私は全く詳しくありませんが、「おきゃく」といった町おこしがあるようです(これ自体はいいと思いますが、そこで返杯が常識になって、べろべろになるまで飲むというのが良くない、悪い、と思います。 高知県を勘違いというか、そういう県です、とアピールしているのでしょうか) そのCMに、飲んで酔っ払っているキャラクターのべろべろの神様が「返杯ちょうだい」と出ています。 こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、私は土佐といえば酒の文化、が医師として全く良くないと思います、どうして行政はそれを言わないのでしょうか? 疑問です。 意味がわかりません。 返杯は一気飲みの強要とは違う、とされていますが、アルコールに弱い人にとってはたまったものではありません。 お酒の場では、相場が決まっていて、雰囲気の良い飲み会ではビール一杯で気分良くなりますが、雰囲気のよくない飲み会では、何倍飲んでもお酒は美味しくありませんし、早く帰りたい一心です。 こういったことを、隔月で高知新聞に寄稿しているコラムに書くと反響がいいものではないだろうな、と思いながら書きたくて仕方ありません笑

他の候補は、「心臓リハビリをバレーボールに例えると」や、「高血圧における、夏服と冬服の降圧剤の使い分け」など真面目路線です。

どうも私は高知の文化に染まってないようですね笑 阿波踊りの方がよさこい踊りよりも数万倍好きです。 理由はうるさいだけの創作ダンス大会よりも、歳をとればとるほど踊りが上手になる阿波踊りの方が雰囲気も良いからです。

私はこの土曜日と日曜日に、心臓リハビリテーション学会で座長1席と、自身の演題6題を発表します。 癌が無い科、それが循環器内科で、それを専門にする医師が循環器専門医ですが、私にとってはそれは当てはまりません。 循環器以外の癌も含めた診断、治療に自分が主治医となり治療していたからです。 そして循環器疾患だけを医師も患者も気にしていると、実は癌が存在している(理由は、インスリン抵抗性(糖尿病や糖尿病予備群)の存在が心臓病、血管病には多いから、です)ことを発表し、論文にしているところです。 循環器ガイドラインは優れたガイドラインですが、沢山あるガイドラインの中に「ガン」の一文字も入っていません。 私はそこに風穴をあけたい、と思っています。

また、心臓リハビリテーションだけは、ガイドラインに曖昧な部分があり、誤解、、、というか間違っている部分があると多くの医師が思っている、はずです。 少なくとも私は思っています。 なので、その部分に関しても提言する演題もあります。 「心臓リハビリテーション指導士」という資格は、真面目に取得した医師と、「開業する前に、見学だけして、取得しておき、開業後に初めてを、やりながら勉強するか」という、資格になっている場合があります。 この現状をどうにかしないといけません(国立循環器病センターで研修した、などというのは10日間以内の見学です)

私が主に修行したのは国立善通寺病院(現: 四国こどもとおとなの医療センター)です。 香川県を三等分すると、真ん中に位置し、最終拠点病院となっていました。 救急車を断ることはなく(許されず(場合によってはありえますが))、全ての疾患をみていました。 私はサマリー(患者さんの経過をまとめたもの)の提出が年間450件ありました。 ものすごく多く感じますが、半分は循環器科で、カテーテルのフォローで1泊の入院、なども多く(中にはものすごく大変な超重症患者さんもいるのですが)、200名くらいが、循環器以外の内科を見ていたことになります。 この患者さんの数、ものすごいことです。 主は肺炎です。 循環器内科医の中には(むしろ私が知っている多くの医師は)、救急で呼び出されるときの電話で「肺炎か心不全かどっち? 心不全なら行く」と言って、当直医を困らせます。 しかし放射線科も教えてもらっていた私からすると、心不全と肺炎のレントゲンやCTは鑑別がつきません。 私は当直をしていても、呼び出しのときでも「心不全か肺炎かの患者さんで」だけで、診るようにしていました。 なので人の倍働いていたとも思います。 実際に感冒→肺炎→心不全合併などは多いのです。 自分が上の立場になる前に、多くを吸収しようと思い、急性白血病以外は全て受け持ち、責任をもって主治医を5年間しました。 経歴に「〇〇病院 循環器 2年勤務」などありますが、四国こどもとおとなの医療センターで、5年第一線で働き、専門科だけでなく、内科全般をみることは、相当な根性が必要です。 集中治療室の全員が私の担当患者さんか、私が他科と一緒にみている患者さまでうまった、ということもありました。 身についたスキルも相当だと自負しています。 「肺炎はみない」循環器内科医はあとあと後悔、、、しないのでしょうね。 目指すところが違うのだと思います。 ただ、やってもないことを、専門家のように吹聴するのは絶対にしてはいけないと思います。

私は、心臓リハビリテーション指導士(最近は、上級指導医、などが出てきましたが、「医師」のとるこの資格は、全く意味がないと思っています。 なぜなら経験がなくても「座学」で本を読んで、試験のまえの1時間の講義で試験のでるところを教えてくれる資格だからです。 ただ、医師以外の看護師や理学療法士は、医師がする検査なども試験に入っていますので、価値があると思っています。 私は、高知県では、医師としては大病院の先生方を差し置いて、「日本心臓リハビリテーション学会」の評議員の唯一の医師です。 これは自薦ではなれません。 一町医者が大きな後ろ盾がなく、推挙していただいた、この「肩書き」のほうが、「心リハ」に貢献している、という意味なので、価値があると思っています。2018年も高知で2人目、医師としては私一人です。

私は、循環器専門医ですが、糖尿病や心リハについては大病院での経験で、3月の学会でも、ほとんどが「心エコー」と「糖尿病」の演題です。 まだわかりませんが、26題の演題中、6演題を私が発表するようになっています(四国4県の病院から集まった演題が20題で私個人が6題ということになります)。 診療所で非常に異例だと思います。 そのため3/3の土曜日は休みとさせていただきます。 演題もただ、つまらない演題ではなく、現状の心リハへのアンチテーゼ(良くない部分への指摘)も含め、治療の「ガイドライン」を変える意気込みをこめた発表をしたいと思います。

以前にも書きましたが、「開業医が専門に特化している現状」が現在増えています。 良い面もあると思いますが、私自身は、「当然の心エコーに特化した専門性」を持ち、さらに全身をみることが「かかりつけ医」としては当たり前だと思っています。

開業医は論文を英文で書かないと腕はおちる、が今の私の持論です。 実際にアマゾンでベストセラー(循環器部門)に毎年なっている著書も、福田内科で診療所の医師として書いたものです。 その後も、世界初の、左心室と右心室を統合した世界初の心エコー指標を論文化しています(当院の心エコー器機には自動的に算出されるように設定されています)

学会での発表だけではいけません。 そのことを論文にする「力」が医師の技量をあげます。